はじめに
きっかけはサウナ祭り2018。
『サウナハット・ワークショップ』に参加できなかったことです。
(楽しそうなサウナハット集団…)
祭りの際に「はじめてのサウナ」を買ったところ、なんとサウナハットの作り方マニュアルが書いてあるじゃないですか!
これは大使からの「君なら作れる」というメッセージでしょう🤔ありがとうございます。
ということで自作したい方のためにまとめます。が、作り方は「はじめてのサウナ」に沿ってますので、書籍はご準備くださいね。
www.littlemore.co.jp
そして今回紹介するのは、初心者が気をつけるべき、あるいはこうすると失敗するよ!という悪い見本です。
ただし多少失敗しても形にはなるし十分実用に耐えるものができるくらい手軽なので、軽い気持ちでチャレンジしちゃおう!そして自作の輪を広げよう!という趣旨です。
(※羊毛フェルトのプロとかではないので、全て個人的な感想と私見です。その前提でお読みくださいね。)
まずは材料の調達から
購入するのは、
・羊毛フェルト(100~200㌘)
・プチプチ(梱包エアマット)
くらいです。ダイソーに行きましょう。
するとこんなもの
が見つかりますので、30㌢×30㌢のプチプチひとつと、羊毛フェルトを5~10個買います。
この羊毛フェルトは5㌘×4個=計20㌘入りなので、薄手で良ければ5個でもイケると思います。ですが初心者には少々難易度が高いので、素直に10個位買っておきましょう。
上記以外に用意するものは、
・ハサミ
・せっけんを溶かしたお湯(中性洗剤でも可)
・バスタオル
だけです。
シザーマンを恐れて家にハサミを置いていない人が万が一いらっしゃいましたら、ついでにダイソーで買いましょう。
羊毛のフェルト化をざっくり理解する
やることは、要するに羊毛をフェルト化してハットの形に成形する、ということです。
そもそも羊毛がどうしたらフェルトになるのか。ざっくり言うと
・羊毛同士を傷つけ絡ませる
・熱で縮ませて絡ませる
これくらいの理解でいいです。
プチプチとせっけん湯はこのために用意します。
せっけんはそのアルカリ性の性質を利用するそうですが、正直せっけん水程度だと大して効果はないです。
せっけん水は面倒なので、ここはざっくりと中性洗剤でいきましょう。
ただし泡々になると摩擦が減って羊毛同士が絡みにくくなるのでほどほどに。少ないと思ったら足すスタンスで、はじめはかなり薄めでいいです。
ざっくりと一連の流れ
①プチプチをカットして型紙を作る(2枚)
面倒なので底辺は元々のサイズの30㌢のままです。上の方が丸みをおびるように切ります。
切るときには、2枚重ねた上で、かつ縦に半分に折ると左右対称でハサミも一発なのでオススメ。
この型紙はあくまで参考値としての働きなので、時間をかけずにざっくりいきましょう。
②プチプチの上に羊毛を敷き詰め40度以上の洗剤水をぶっかけひたすらコスる
ダイソーの羊毛は広げるとこんな感じです。
面倒なので色合いとか考えずに隙間ができないよう並べてみました。
この上からもう一枚のプチプチ型紙を重ね、ひたすらコスります!
③フェルト化したらひっくり返して、裏面で②をもう一度
※②と写真の見た目が変わらないので割愛
表面と裏面の継ぎ目は念入りにゴシゴシしましょう!
④タオルで圧縮
こんな感じでギュッギュってクルクル締めていきます。
膝とか使って全身で締めてやりましょう。ここでまた羊毛同士がキツく結びつきます。
完成
なんだかんだこれくらいざっくりでもちゃんと被れるものができちゃうんです。
所要時間はちょうど1時間。けっこうな羊臭さがあります。
悪かった点、まとめ
何事も「やっちゃいけないこと」を学ぶのが大事ですよね。新人教育では特にそうだと思いませんか🤔
ということで、この辺ちょっと気をつけなさいよ、というポイントを教えちゃいます!
Point① 羊毛の敷き詰め方が雑すぎた
ダイソーの羊毛は広げると上の写真の通り20センチくらい横に広がります。
「これ並べたらラクじゃね?」くらいのノリで敷き詰めましたが、コスるときに力加減間違えるとフェルト化せずごっそりズレるんですよね。
ズレたままコスり続けるとそこだけ厚みが出るし、隙間を補修すると今度はそこが薄くなるし、模様は曲がるしと、はじめから長くつながってる状態は間違えたな、と思います。
ちぎったりハサミで切ったりしてもうちょっと細かいかたまりで敷き詰めるほうが、最終的に厚みのバランスが良くなります。
Point② かけるお湯の温度がはじめから高すぎた
羊毛にお湯をかけて傷ませて縮ませてフェルト化するわけですが、羊毛は一度お湯をかけて縮むとそれ以降はより高い温度のお湯をかけないとそれ以上縮みません。
私ははじめに60℃超のお湯でやり始めて、そのまま徐々に温度の下がっていくそのお湯を使い続けたことで、後半戦は思い通りにフェルト化せずコスる時間が伸びました。
また、コスっている最中に隙間ができたりしたらそこに羊毛を足して補いますが、はじめから高温でやってしまうと補修分がうまくくっつきません。
スタートは40℃ちょっとくらいから始めて、成形するに従い温度を上げていくのが良いでしょう。
特に最後のバスタオルでギュッと圧縮するところでは、直前に80℃以上の熱湯で良いと思います。
ただこれをやると想定以上に縮むのでご注意。頭のサイズは人それぞれなので、こればかりは感覚を掴んでくださいね。
Point③ せっけんを溶かす量が多すぎた
そのままですね。すごい泡々になってしまい摩擦がなくなり、コスってもツルツル滑って羊毛同士の絡みが悪かったです。
上にもかきましたが最低限の滑りでいいです。ただ全然滑らないレベルだとうまくコスれずフェルト化しないので、かなり少なめから始めるのをオススメします。
Point④ コスるときに同一方向にばかり力をかけてしまった
Point①で書いたとおりごっそり羊毛がズレたりしたので模様が横一線にならなかったです。
完成品をかぶっている写真の通りですが、全体的に色が上方向に伸びています。下から上にばかりコスっていたせいですね。
もうちょっと軽い力で、複雑に細かくコスるべきでした。正直この辺も慣れですかねぇ🤔
さいごに
とはいえ、これくらい意識低めでざっくりやってもできちゃうんです。
この例だと、プチプチと羊毛フェルト×6袋でダイソーで支払ったのは756円。
プチプチは12枚入りなのでしばらく買わなくてOKです。安い…。
とりあえず並べ方とかも真似して一度経験しとくか、くらいでやってみると感覚も掴めて上記の反省点も腑に落ちるのではないかと思います🤔
自作する方が増えて、個性的なサウナハットを被るサウナーが増えたら面白いので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
(おのP)