ザっくりととのうサウナ入門

サウナ初心者向けにサウナについてざっくりとわかるように紹介するブログです。

【インタビュー】サウナヨガインストラクター・若狭隆子先生「サウナヨガの始まりと展開」【4000字】

はじめに

今回は日本におけるサウナヨガの第一人者である若狭隆子先生にインタビューをさせて頂きました。

サウナヨガの始まりから展開に至るまでまでひとつひとつ丁寧にお答えして下さりました。

都内での活動の始まりの裏にはなんとあのレジェンドサウナーの存在がありました。

こちらをご覧になってサウナヨガに対する興味を深めて実際に足を運んで頂けたら幸いです。

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インタビュー

基本的な質問になりますが、いま一度サウナヨガとはどういうものか教えて頂けますか?

本場フィンランドのサウナヨガは、40~50℃の低温サウナで着衣で行う、老若男女だれでもできるような30分程度のヨガになります。

全身の筋肉をほぐし、筋肉痛を解消する効果があります。

私が行うサウナヨガは、日本のサウナ室に合わせて独自に考案したもので、施設に合わせて8~15分程度で行う、ハタヨガ(※1)ベースに体軸ヨガ(※2)のウォーミングアップの動きなどをアレンジして構成したものです。

効果としては全身の筋肉をほぐす動きを取り入れているのですが、肩こり解消や腰痛解消を重点的に行っていて、女性目線でいえば肩回りや腰回りをすっきりさせる内容になっています。

(※1…ヨガの流派のひとつで、多くの流派の元になっている王道的な流派)
(※2…体軸理論を取り入れたヨガ)

先生がサウナヨガを始めたきっかけは何ですか?

時期としては2年ほど前の話になります。

いつも朝ヨガをやったりイベントを開催したりしてお世話になっているオフィスがあるんですが、チェアヨガ(※3)のレッスンをしたときにたまたま受講者として濡れ頭巾ちゃんさんがいらしたんです。

そうしたらそれをいたく気に入って下さったらしく、次の回にもいらしてその時に突然「サウナでヨガをやりませんか?」とご提案されたんです。

それから後日濡れ頭巾ちゃんさんにアスティル様に連れていかれて(笑)、彼が直談判されたんです。

試しにスタッフさんと支配人さんでサウナヨガをやってみて決めようということになり、そこでOKが出たのでまずは月一回でサウナヨガを始めることになったんです。

ちなみに、レスタ様でやらせて頂くことになったときも、ラクーア様でやらせて頂くことになったときも、濡れ頭巾ちゃんさんの「やってみない?」という発言から始まって直談判もされてと、流されるままに決まっていったんです(笑)

(※3…椅子に座って行うヨガ)

実際にやってみてどのような反響がありましたか?

それがよくわからなかったんです(笑)

「アンケートでこんな反応がありましたよ」と言われることも特になくて。

それでも実施施設が1つから3つになったり、今でも同じ施設で継続してやれているので、良いリアクションを頂いているとは思いますが。

時おり濡れ頭巾ちゃんさんから「なかなか評判良いですよ」なんて伝え聞くんですけど「え?そうなの?」っていうのがあったりしました(笑)

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ただ、ヨガのインストラクター仲間は気になる人もいたようで色々と聞かれたりもしました。

「それって大丈夫なの?」とか「どうやって構成したの?」と聞かれたり。

中にはサウナヨガに懐疑的な人もいて「気を付けた方がいいよ」なんて言われたり…。

体軸ヨガの先生は「体軸ヨガのウォーミングアップの部分を取り入れてます」とお話ししたら、「広めてくださいね」とおっしゃってくださいました。

そんな風にとにかく賛否両論いろんな反応がありました

やっていく中で苦労したり工夫したことはありましたか?

レッスン内容はゼロから考える必要があったので、自分でサウナに入りに行って軽くストレッチしてみたりして時間や内容を考えました。

元々80分間のヨガのレッスンを行っていたので、それを基にして、10分程度という時間的な制約や、ヨガの経験がない方や高齢の方もいることを考慮した体の動かし方にしました。

あとはその時その時でお客様の特徴を捉えて「この動きは難しそうだからあれに変えよう」とか、その場で臨機応変にポーズを微調整しています。ヨガの先生ならみんなやっていることなんですけど。

なのでやり始めてしまえばあまり苦労することなくスムーズに実施できました。



ただ、工夫したこととしてはポーズの説明の仕方ですね。

レッスンは言葉で説明しながら私の動きを真似てもらうのですが、視力の悪い方から「見えない」とご指摘されたことがあります。

考えてみればサウナ室には眼鏡は持ち込めないですからね。

なので、なるべく言葉だけでも動かし方がわかるように噛み砕いた表現にするように心がけています。

また、ひねりを加える動きのときに、もう少しひねってもらいたいと思ってお客様の手をチョンと指先で軽く促したことがあるのですが、「痛い」と言われてしまったんです。

それからは触らずにひねりを強くしてもらうように自分のジェスチャーを大きくすることや、場所を移動して参加者様の目線を私の方に向けることで伝えるようにしました。

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他にも、ヨガには最後にクールダウンしてしばらく軽い瞑想状態を促すシャヴァーサナというポーズをとる時間があるのですが、サウナヨガの場合高温の部屋で長時間いることが出来ないのでそれをどうしようか迷いました。

考えた末に太陽礼拝という、いくつかのポーズを連続して行う動きを取り入れることで、瞑想とはいきませんが気持ちをリセットするスイッチになるかなと思って構成の中に入れることにしました。

ただ、最近になって気付いたのは、瞑想的な時間は既にお客様が自然と作っていたんです。

というのも、サウナーの方はサウナに入ったあと水風呂に入ってチェアで休憩するじゃないですか。

いわゆる「ととのっている」とき、それこそがまさに瞑想的な時間なんだな、と。

なので、今ではその時間についてはサウナーさんが各々でやってくれるものだとお任せするようになりました。

水風呂に誘導するときは必ず「汗を流してから入って下さいね」とお声かけしながら(笑)

創意工夫しつつ継続されているサウナヨガですが、やっていて良かったなと思うときってどんなときですか?

サウナヨガを受けて下さったあとに声をかけて下さることが嬉しいですね。

ただシンプルに「ありがとう!」と言ってくれたり、「これ、ゴルフのあとにいいね」なんて言ってくれたこともありました。

あとは終了後に皆さんが笑顔になっているのを見るのも嬉しいですね。

レスタ様でやるときは最後サウナ室のドアのところでパタパタ送風しながらお客様のお見送りをするのですが、その出た瞬間に「あー気持ちいい」って言って爽快な表情をされる方が多くて、それを見るとこちらも達成感を感じたりします。

なにか印象深いエピソードなどはありますか?

ある施設でのことなんですが、サウナヨガ中に「ドアを開けっ放しにするな!閉めろ!」とお怒りになる参加者様がいらしたんです。

出入り自由の空間にしてリラックスしてサウナヨガをやるためにドアを開放しているので、その参加者様には「サウナヨガはドアを開けてやるものなんです」と伝えて我慢してもらったんです。「なんだよ、ちっ」と言いながら納得はされていなかったようなんですが。

そんなお客様が次の回をやるとなったらまた来られていて、今度は大人しく黙々とやっているんですね。

「あれだけお怒りになってたけど、結局気に入って下さったんだ」と驚き半分嬉しさ半分でしたね(笑)

今後はどのように活動していきたいですか?

今は都内でのみ活動させて頂いていますが、今後は都内以外のスパ施設でもサウナヨガをやってみたいなと思います。

また元々はヨガの講師なので、スパ施設で行うヨガのレッスンもやってみたいですね。

他には、タラソテラピー(海洋療法)などの療養施設にも興味がありますね。

最後に余談なのですが、サウナヨガとヨガ・ホットヨガはどのような違いがありますか?

基本的には別ジャンルのものだと考えていただいた方がいいと思います。

常温ヨガやホットヨガは60~80分のレッスンです。

ホットヨガは温度の高い部屋でヨガをするもので、内容自体は常温ヨガと変わらないものです。

その動きをベースにして、10分程度の枠の中でヨガ未経験の人でも出来るような動きにアレンジしたのがサウナヨガです。

1度体験していただくと違いがはっきりわかるので、サウナヨガでヨガを知って興味をもたれたら、ぜひ常温ヨガの体験をしていただきたいですね。

ホットヨガ・チェアヨガ・サウナヨガなど色々なものが常温ヨガから派生して生まれているので。


若狭隆子先生プロフィール

ヨガ・サウナヨガインストラクター。
全米ヨガアライアンス200時間修了。
オアシスサウナ アスティル、タイムズスパ レスタで月2回、不定期でスパラクーアでサウナヨガを実施中。
Twitter:https://twitter.com/takako_abc/
Instagram:https://www.instagram.com/takako_abc/
お仕事のご依頼などはTwitter・InstagramのDMまで。