はじめに
「丸山清人絵師×中島盛夫絵師 銭湯ペンキ絵公開制作」というイベントが千駄木ふくの湯さんで行われたので観覧に行って来ました。
2人の絵師さんが同じ場所で同時に絵を描く機会というのはとても珍しいようです。
facebookでイベント作成されていて、そのページを見ると参加者が60名くらいいたので、割と早めに行かないと良い位置で観られないかもなーと思いちょっと早めに着くように計画。
当日
開場の13時よりちょっと前にふくの湯さんに着くと、既に10人ほど並ぶ列が出来ていました。
そして開場すると瞬く間に浴室も脱衣場も人でいっぱいになりました。後ろの方は立ち見。幸いにも僕は2列目で座ることが出来ました。
制作開始を前に、既に足場組みやアウトライン引きなどの準備は終わっていました。
中島さんに至ってはちょっと空の色を塗っていました(笑)
さて、開始時間になり、まずは主催の方のご挨拶。続いてふくの湯のご主人のご挨拶。
今日の絵は「一富士、二鷹、三茄子」がテーマだそう。
ただ縁起を担いだだけではなく、銭湯の近所に富士神社があり、ずっと昔に鷹匠の屋敷もあり茄子畑もあったんだとか。
同じテーマに対して、丸山さんと中島さんでどのように描かれ方が変わってくるのか非常にわくわく。
ご主人の後に、本日解説を担当される銭湯学者の町田忍さんもご挨拶。
制作開始
そして制作スタート。
中島さんはとても豪快な方で、パレットがわりのちりとりに、ペンキをベシャっと混ぜながらガシガシと刷毛で色を塗っていきます。
結構ペンキが飛び散ったり垂れたりします。
一方の丸山さんはゆったりと色を作って几帳面に塗っていきます。(それでも充分速いんですけど)
ちなみにお二人はお師匠さんが同じだそうなのですが、それでいてこんなに作風が変わるのはとても面白いなぁと思いました。
バンバンと塗っていき、色のムラも味のひとつとして見せる中島さんはとにかく速い。
多少色が混ざっても気にしません。ローラーを使うところではガーっとやって、その時に出来たかすれをそのまま使ってしまう大胆さも。
丸山さんは丁寧に空も富士山も塗っていきます。丸山さんにはお弟子さんの勝海麻衣さんが付いており、今日は勝海さんが鷹と茄子を担当されました。
勝海さんはさすが芸大生だけあって、上手に作画を進めていきます。
勝海さんのタッチは丸山さんに似ていて繊細で、丸山さんの描く富士山にぴったりとマッチします。
相性のよい師弟だなぁと観ていて感じました。
作画の最中は、町田さんがずっと絵について解説してくれたり、銭湯の歴史について教えてくれたので、目で楽しみ耳でも楽しむことが出来ました。
町田さんいわく、丸山さんの作風は日本画風で、中島さんの作風は洋画風だそうです。(僕は絵画に明るくないのでよくわからないのですが…汗)
あっという間に時は過ぎ、たった2時間で完成。中島さんの方が15分くらい早かったでしょうか。
完成後は撮影タイム。ペンキ絵と絵師さんをセットでパシャパシャ。
そして撤収。
制作後
うまくタイミングが合って、中島さんとは少しお話をさせて頂きつつ一緒にお写真を撮らせて頂きました。嬉しい。
丸山さん達ともお写真を頂きたかったのですが、撤収の関係で残念ながらタイミング合わず。また今度お願いしよう。
と、そんな感じでした。
さて、一通りレポし終わったので、お待ちかね画像集です。中島さん、丸山さんの順番でお送りします。
では、どうぞ。
画像庫