はじめに
サウナ界のコアなところでじわじわと注目されつつあるウィスキング。サウナに興味のない方はもちろん、ライトなサウナーさんもまだその存在を知らないことでしょう。
でも今後、高い確率でウィスキングのムーブメントは来るものだと僕は直感しています。
なぜかというと、それはシンプルに超気持ち良いから。一回受ければわかります。
加えて、健康にも効果的なのもポイントが高いですよね。
なので、先取り的な記事にはなりますが、今のうちにウィスキングについて学んで何年後かに来るブームのときにマウントを取れるようにしときましょう!( ´,_ゝ`)
ウィスキングとは
「で、だからウィスキングってなんなのよ?」って思っている方のために簡潔に説明すると、
ヴィヒタ(白樺の枝葉を束ねたもの)で身体を叩いたり押し当てたりするリラクゼーションサービス
です。(ちなみに"ヴィヒタ"はフィンランドでの呼称で、他国だと"ウィスク"と呼ばれたりもする)
施術は低温のサウナ室内で行われ、身体の表と裏を両方とも刺激します。
時間はだいたい10分間弱。
僕が調べた範囲によると、主にリトアニアとロシアで普及しているサービスのようです。
■参考動画
www.youtube.com
ウィスキングの効果
血行促進、心身のリラックス、お肌の抗菌作用。
こんな効果があると言われています。
僕は実際に受けたことがありますが、抗菌作用は体感できないにせよ、血行促進と心身のリラックスはめちゃめちゃ感じました。
日本での広がり
2016年の第一回日本サウナ祭りでウィスキング体験が行われたのが、近年におけるひとつのポイントになったと思われます。
第二回、第三回でも体験の機会があったのも大きいですね。
それがもっと一般に知られるようになったのは、2018年の1月にSauna Camp.さんがサウナイキタイさんのマガジンでロシアでのウィスキング体験記事を公開したことでしょう。
これをきっかけにTwitter上でウィスキングという言葉をよく見るようになりました。
そして、さらに大きなイベントとして2018年9月にサウナイキタイさんとlivedoorさんのコラボで、ロシアからアンドレイさんというウィスキングマスターを招待して体験会&講習会が開かれました。
この時講習を受けたアンドレイチルドレンがウィスキンググループ「しらかばスポーツ」を結成し、その後各地で活動を始めます。
2019年1月からウィスギムさんとうださんがザ・ベッド&スパ所沢で、ポニョリオンさんと十色さんが2019年2月からニューウイングで、野田クラクションベベーさんが自身で創設したサウナ施設・The Saunaでそれぞれ体験会を行うようになりました。
※今後より一層ウィスキングを認知・普及させていきたいということなので、興味のある施設の方は僕に連絡頂ければ取り次ぎます!
体験可能施設
・ジートピア(千葉・船橋)
2020年11月現在、日本でレギュラーコースとしてサービス提供しているのは全国でもここだけだと思われます。
しらかばスポーツ監修のもとで施術師が経験を積んでいるようです。
これを受けるためだけに船橋へ行く価値は十分にあります!
※2020年10月頭の段階では、期間限定価格で2500円でした。
ウィスキング体験談
さて、そんなウィスキングですが、僕は2019年3月にニューウイングでポニョリオンさんに施術して頂く機会を得ました。というか、これを書いているのは体験の翌日です。「感動のあまり筆を執らずにはいられない!」という心境です。
ちょっとサウナ室に普通に入って半分くらい体を暖めた後で施術は始まります。
うつぶせになって、ヴィヒタで叩かれたり押し当てられたりします。この時のヴィヒタは水分を含ませて熱気をじゅうぶんにまとわせてから身体に当てるので、非常にもったりとして暖かい感触です。叩かれても痛みはなく、とても丁度良い感じの心地のよい刺激です。
押し当てられることで直接暖まることに加えて、叩かれることで血行が促進されるので、身体の内側から暖まってくるのが感じられます。特に、普段サウナでは意識しない足の裏や膝の裏をヴィヒタで押し付けられることで身体の暖まりを敏感に感じられます。
そして、あおむけになって一旦1分くらいの小休止。この小休止時は前半の余韻をじっくり感じられて至福のひとときでした。
再開後は身体の表面を先程と同様にヴィヒタで叩いたり押し当てたりしていきます。こちらの時も、普段サウナで意識しない手のひらや脇の下にヴィヒタを押し付けます。
そうして施術が終わってシャワーで身体についた葉を落とすのですが、その時にはもう身体はふにゃふにゃです。心身ともにリラックスしすぎて立っているのがやっとという状態。
なんとか外に出て水風呂に転がり込むと、もう気持ちいいのなんの!
水質の良い水風呂に出会った時など「永遠に入っていられるくらい」などと形容されることがありますが、まさに永遠に入っていられる、というか「いつ出たらわからないくらい体が熱を帯び続けている」んですよ。
タナカカツキ先生がサウナ後の水風呂には「温度の羽衣」が出来ると表現されていましたが、ウィスキング後の水風呂には「温度の肌着」が出来ます。
羽衣のように無くなりやすいものではなく、ぴったりと身体にまとわりついているんです。
本当にいつ出たら良いかわからなかったので、「たぶん3分は経ったな」と感じた時点で水風呂からあがってととのい椅子にもたれたのですが、その時のととのいがハイパーでミラクルでワンダフルなほど上質なもので、しばらくととのいワールドに浸ってしまいました。
サウナーとしての歴が長い方ならわかると思うんですが、ととのう感覚ってサウナに入る経験が長くなればなるほど慣れてくるじゃないですか。「あ、そうそうこの感じ」って。
それがですね、まるで初めてととのったときのような、「え?何この感覚!やばいんですけど!えー?!えー?!」ってなったんです。もう出会えないと思ってた感覚に再会することが出来たんです。
というわけで、月並みな表現になりますが、「控えめに言って最高」な体験でした。
遊びでペチペチ叩き合ってるのとはほんと段違いですよ。異次元。
おわりに
まぁ体験談なども踏まえて書いてみたものの、たぶんいまいちイメージ出来てないんじゃないかと思います。
そりゃそうです、葉束で叩かれるなんて人生において経験したことが無い人の方がほとんどですから。
なのでもう、「受けてみて!」と言うしかないです。絶対良いから!絶対わかるから!
といういかにもうさんくさい売り文句をお伝えしたところで筆を置かせて頂きます。
マジでウィスキング流行るべきだよー!