はじめに
今年もこの季節がやってきました。そうです、熱波甲子園の季節です!しかも記念すべき10回目!
…とか言いつつ、実は僕は今年が初観戦でした(汗)
昨年末のチャンピオンカーニバルは観戦していたんですけどね、それより前はまだ僕が熱波に目覚めていなかったので。
なので、僕としては「いよいよ味わえる!」とテンションを上げてとても楽しみにして当日を迎えました。
開会
今回は諸事情により「ソロ部門」と「女性部門」は開催されず、「社会人部門」と「温浴施設部門」の2部門のみでしたが、参加団体数が多数だったので会場は出場者を中心に人・人・人でごった返していました。
そして林店長の安定の脱力した喋りで開会式がスタートします。
参加団体約20組それぞれの代表からの意気込みにはじまり、審査員約10名の挨拶があり、協賛の企業さんの挨拶もあり、開会だけでかなりのボリューム感がありました。
クイズ
最初の競技は「クイズ」。1グループ4組で、サウナにまつわるクイズを3択で回答し、2問先取で勝ち抜けという形式。
そういうルールにもかかわらず、問題を聞いて答えがわかった時点で回答ランプを点灯させて答えを言ってしまい、結果お手つきになる回答者がちらほら現れる微笑ましい場面もありました。
また、社会人枠の大日本プロレスチームに至っては、自分たちのグループの時に呼ばれても現れなかったのでまさかの失格。
後で聞いたところ、遅刻しているメンバーから来たLINEの対応をしていたら呼ばれたことに気づかなかったとのこと(笑)
クイズの内容は「『マンガ サ道』が連載されている雑誌はどれ?」「ガス式サウナストーブを最初に販売した会社はどこ?」「小売店でも市販されているミネラルウォーターを使用している施設はどこ?」などといった幅広く適度な難易度の問題で、皆さん結構苦戦されておりました。
ペットボトル落とし&風力測定
クイズが終わると浴室へ移動となり、「ペットボトル落とし」と「風力測定」へ。
「ペットボトル落とし」は、机にボーリングのピンのように置かれた10本のペットボトル(少量の水が入っている)をタオル一振り(2回)で何本机から落とせるかという競技なのですが、常連さんいわく「今日は見るからに水の量が多い」とのこと。
実際出場者の皆さんは苦戦されていて、1本も落とせない方が続出。倒せて1本、多くて3本という、実にあまり差の出ない結果になりました(笑)
風力測定は、サウナ室内で風速計を持つサウナ王にタオルを一振りするという競技内容。
無風状態を保たなければいけないからお客さんは入れず、よってほぼ見ることが出来ないブラックボックス的な競技です。気づいたら終わっていました。
パフォーマンス
最後はサウナ室内での「ロウリュパフォーマンス」。例年は3分×1本だったのが、今年から高温サウナ室と低温サウナ室の2会場を設けて3分×2本にルール変更。
しかも、高温サウナ室で1本披露したら、ほぼ休憩なしで低温サウナ室で2本目を披露するというハードモード。
僕は、低温サウナ室の方が室内がちょっと広いからパフォーマンスが見やすいかなと思ってそっちでの観戦を選んだのですが、後でちょっと後悔しました。
というのも、だいたいの出場者が1本目で体力を使い過ぎてヘロヘロになっているんです(笑)
まぁそれはそれで、底力を見定める意味では面白かったですが。
また中々キツかったのが、はじめはサウナ室内はストーブがオフになっていたのが、気づいたら途中からオンになっていたこと。(夜に熱波イベントがあったからそこからの逆算で稼働させたのだと思われます)
次第に熱くなる室内に、出場者も観戦者も汗だくになって、しかも低温サウナ室はオートロウリュが発動してしまったので湿度もエライことになってその時はみんな悲鳴を上げていました(笑)
そんなわけで出場者も闘いですが、観戦者も闘っていました。みんながファイターでした。
ひとつひとつのパフォーマンスを紹介し出すとキリが無くなってしまうので割愛しますが、どの団体も高い水準で「安定」していました。
これはひとつ、日本のロウリュ文化がある一定の水準に定着したことを意味していると思います。
それは非常に喜ばしいことですが、それ故に個性による差が出にくくなってしまったという要素もありました。
無理に個性を出さなければいけないというわけではありませんが、「熱波甲子園」という文脈においては、やはりそれぞれ個性があってこそ大会が活気づくものだと個人的には思うので、そこはちょっと物足りなく感じるところでした。
そんな中で個人的に個性が光って良かったなぁと思ったのは、まずエーワン東京の「魔法兄弟」。おふろの国のボディケア店長の大西一郎さんとお笑い芸人兼熱波師のムーサトシさんによるコンビです。
おそろの衣装でサトシさんがフリップネタをやって、大西さんがアカペラで自分の歌を歌って、最後にタオルを扇ぐという構成だったのですが、実に呼吸が合っていない。「はじめましてでももうちょっと呼吸って合うでしょ」って思うくらい呼吸が合っていない。
その呼吸の合わなさ加減が逆にいえば奇跡的で、それがツボにはまって面白くて仕方なかったです。
お次は小京都の湯。ロウリュのアロマの代わりに施設で提供している「ホルモン鉄板焼き」を使用し、その香りを室内に充満させるという予想外の攻めにみんなやられていました。「いい匂いだぁ~食べたい!」という感情を引っ張り出されました。
お次はふみぞの湯。ツルのコスプレをしていたんですけど、それがパフォーマンスと何の関係もない。その違和感と、パフォーマンスの単調さが逆に印象に残るという様子は、熱波甲子園らしい光景でした。
あ、「単調」と「タンチョウヅル」を掛けていたのかな?だとしたら中々のツワモノだ!
あとは、スパランド内藤が山梨の方言を強調していたり、6・3の湯が「無風」ロウリュをやっていたのも印象的でしたね。
魔法兄弟&OFR48によるパフォーマンス
すべての競技が終わり、結果発表へ。と行きたいところですが、点数の集計作業があるので、その間はライブパフォーマンスの時間になります。
魔法兄弟はサトシさんがネタをやったり、一郎さんが歌を歌ったりしていました。確か。
審査員のニューウイング吉田さんが魔法兄弟のことを気に入って、Tシャツを買っていたのが面白かったです。
そしてOFR48。
ライブパフォーマンスをがっつり観るのは初めてでしたが、とても楽しかったです。
みかんさんが歌がうまかったこと、ファンの方の応援がプロフェッショナルだったこと、新メンバーののんちゃんがどストライクで好みだったことなどが印象的でした。
こんばんのんちゃん❤︎
— 服部あやの / のんちゃんOFR48 (@nonchan_827) 2019年6月5日
iphone復活しました!便利!
ちょっと先になりますが
7月27日(土)に
撮影会させていただきます!
今回は初めてのロケ撮影です🌼
詳細は後日ですが
よろしくお願いします🙏✨#サンセット撮影会 #ポートレート好きな人と繋がりたい #被写体 #名古屋 #カメラマン募集 pic.twitter.com/dHBn5EpBMd
結果発表
ライブパフォーマンスも終わりいよいよ結果発表。
まず最初は、社会人部門・温浴施設部門すべてをひっくるめて最下位だった「しょっぱい賞」。
ツルのコスプレの「ふみぞの湯」!!
これはこれで爪痕を残したので、攻めた結果としてポジティブなものだったと思います。ツルだけに「スベッた」だけだということで。来年は優勝目指して頑張ってください!
続いて「パフォーマンス賞」。
ホルモン焼きロウリュの「小京都の湯」!!
あれは今回一番みんなを驚かせたパフォーマンスでしたからね。素晴らしかったです。
続いて「熱波技能賞」。
「6・3の湯」!!
ボードに書かれた「無・弱・中・強・最強」みたいな5段階くらいのロウリュを、自由にお客さんに選んでもらってそれを提供するというパフォーマンスは、5段階の違いが見事に表現されていて、ユーモアもあり確かな技術を感じました。
そして社会人部門の優勝発表。優勝は…
「大日本プロレス」!!!
堂々2連覇!と言っても、井上さんとアブドーラ小林さんのタッグだった今回は、ほぼいつもの井上劇場でしたけどね(^^;
やっぱり井上さんのパフォーマンスはみんなを魅了するのだということを改めて感じました。
欲を言えばもうちょっと「大日本らしさ」というものを見たかったなぁと思います。
さて、そしてラストの温浴施設部門の優勝発表。優勝は…
「小京都の湯」!!!
やっぱりホルモン焼きロウリュは強かった!ホルモン焼きという飛び道具だけでなく、きっちりと3分間も構成されていたのが優勝の要因だと思います。
受賞した方々は賞状やら副賞やら色々贈呈されていました。
副賞はサウナブランド「TTNE」のタオルとか、METOSさんから高級なラドルとかありましたが、1本25000円するケイ素の液体がなんか盛り上がっていました。飲んでよし塗ってよしで、これからブームがやって来るのだとか。
最後に審査委員長のサウナ王が総評を言っておりましたが、やはり今年は例年に比べて審査が難しかったとのことでした。
どのチームも一定の水準をクリアした、ある意味では定型化された枠の中での闘いだったので点数にあまり差を出すことが出来なかったようです。
なので、優勝もぶっちぎりではなく、どのチームも届く可能性はあったということでした。
おわりに
出場者の皆様方、運営の皆様方、本当にお疲れさまでした。そしてどうもありがとうございました。
今回の大会で、熱波があるレベルまで到達したことが確認できたとともに、更なる個性の必要という課題も見えてきたと思います。
個人的なイメージかもしれませんが、熱波甲子園は「バカになりきる」大会だと思っています。
メジャーでマイルドな存在ではなく、インディーで異端な存在であり続けててほしい。
第11回大会はそういったものが感じられることを勝手ながら期待しています!