インタビュー
①サウナに目覚めたきっかけは何ですか?
うつ病とアル中のドン底で苦しんでいた時、心療内科の先生に「どんなに簡単でもいいから毎日習慣付けられることを」と言われたのがきっかけです。
ネットで偶然読んだ記事に「サウナがうつに効く」みたいなことが書いてあったのと、慢性的な二日酔いだったので、身体から酒を抜くのも兼ねて通い始めました。
学生時代に水泳をやっていたせいか水風呂には特に抵抗がなく、おかげですぐにととのいの境地に到達することができました。
サウナ効果もさることながら、毎日のように顔を合わせる常連さんたちとの何気ないお喋りのおかげもあって、僕は急速にメンタルを回復し、アルコールの量も激減しました。
通い始めて半年ほどで僕のうつはなりを潜め、今は小康状態を維持できていて、抗うつ剤の断薬にも成功しました。
②サウナにはどれくらいの頻度で通っていますか?入浴の流れはどんな感じですか?
頻度
週に3~4回。
人の多いところが苦手なので、混み合う週末や祝日などは避けています。
入浴の流れ
元から基礎体温が高めなのであまり長くサウナ室にはいられなくて、短め(6分~8分)を4セット。
サウナ上がりはやはりビールでしょうか。アサヒスーパードライが1番好きです。
アルコールの回りが良くなって、結果的にお酒があまりたくさん飲めないというのもサウナの健康効果のような気がします。
③あなたにとって「ととのう」とはどういう感覚ですか?
幽体離脱して魂だけがどっか旅に出てる感じです。
旅行をすると普段自分を取り巻いている煩雑な事柄から一時的に解放されて忘れることができたりしますが、ととのい椅子で目を閉じている時はその感覚を手軽に楽しめます。
行き先はその都度違いますが、高原系…特に群馬の万座温泉とかにトリップしていることが多いです。行ったことないんですけど。
④質の高いととのいを得るために工夫していることはありますか?
テレビが付いているサウナで、放送している番組の内容によっては、あまりまじまじと観ないようにしてます。
芸能人の不倫についてのニュースとか、国会中継のヤジとか、そういうネガティブなものを吸収しないようにします。
NHKの野生動物の生態に迫る番組「ダーウィンが来た!」を流してくれているサウナがあって、ああいうのがいいですね。
⑤サウナ初心者にサウナや水風呂に慣れるためのアドバイスをいただけますか?
人間は言霊の生き物なので、サウナも水風呂も「気持ちいい~」って言いながら入るといいと思います。
風呂上がりの一杯も「うっめ~」と言いながら飲むとより一層うまいです。
ひとりで喋るのは恥ずかしいかもしれませんが、近くにいたフランクなおっちゃんとかが時々返事してくれたりするのも一興です。
⑥おすすめのサウナはどこですか?どんな特長がありますか?
西巣鴨の「やすらぎの湯 ニュー椿」です。
熱々の塩サウナは、入ると身体が清められて軽くなる感じがします。神聖さすら感じるサウナです。
ととのったあとは巣鴨の地蔵通り商店街をお散歩しながら食べ歩きなどすると楽しいですよ。
ちなみに4のつく日は縁日が開催されていて賑やかです。
⑦サウナ以外でおすすめの何かを教えて下さい。
車の運転です。
抗うつ剤とアルコールの呪いから解放された後、ずっと欲しかった運転免許を取りました。
オートマ限定なのに何度も試験に落ちるようなちょっとアレな腕前ですが、もう少し上手くなったら自分の運転で地方のサウナを巡ってみたいです。(車関係のブログも細々とやっております…)