プロフィール
サウナネーム:天野麻菜
お住まい: 東京
年代:28歳
性別:女性
サウナ歴:10ヶ月
webサイト:
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twitter.com
▼Instagram
https://www.instagram.com/akaringo_mana/
インタビュー
①サウナに目覚めたきっかけは何ですか?
もともとサウナとはあまり縁がなくて、温浴施設に行ったときも「あるから入るけど、熱いからすぐ出る」みたいな感じでしたし、水風呂も「何のためにあるのかわからない」と思っていました。
そんなわたしがサウナにハマったのは今年の1月なんですけど、去年1年くらいずっと周囲の友人たちにサウナを勧められていたんですね。
「絶対麻菜ちゃんはハマるタイプだから、ぜったい”ととのう”を味わった方が良い」って。
でも、サウナや水風呂には恐怖心があるし、わたしは結構好き嫌いをはっきりと表明するタイプなので、もしハマらなかったときに友人との関係が微妙になりそうだなぁっていうのが気がかりだったんですね。
それだったら知らない状態のままにしておいた方が良いかなと思って、サウナにチャレンジはしなかったんです。
それが今年の1月に友人たちとご飯に行ったときに、流れでみんなでスパ施設に行くことになっちゃったんですね。それで半ば強制的にサウナを体験することになったんです。
わたしは代謝がすごく良い方なので、サウナに入るとすぐに汗だくになるんです。
友人は逆に汗が出にくいようで発汗するのをずっと待っていて、「あれ、これいつまで入っているんだろう?」と内心不安になりながらしばらく入っていました。
「熱くなったら出ていいよ」って言われたんですけど、「いや、最初から熱いんですけど…汗すごいし…」と思ってとりあえず耐えていました(笑)。
しばらく我慢したけど「さすがにしんどい」と思ってバッとサウナから出て水風呂へ向かいました。
水風呂にまともに入ったことがないのでためらいがありましたけど、中途半端なのはやめようと思っておもいきって肩まで浸かってみたんです。
そうしたら、サウナで耐えてだいぶ体が温まっていたこともあってか、思ったよりも全然しんどくなかったんです。むしろホテりが取れるし、肺がスースーしてくるし、あたたかい薄い膜みたいなのが出来て気持ちいいとすら思って。
それから身体を拭いて外気浴をしたら、血管がギュッギュッとなる感覚がやってきて、頭がふわっとしてきてなんとなく気分が高揚してくる感じがあって「これが”ととのう”なのかも?」っていう独特の感じを得られたんです。
いま振り返ってみると、初めてお酒を飲んだときの感覚に近かったと思います。
そんな体験があってから、定期的に友人たちとサウナを巡るようになって、次第にひとりでも通うようになりました。
②サウナにはどれくらいの頻度で通っていますか?入浴の流れはどんな感じですか?
入浴の頻度
頻度に関しては、ハマってすぐの頃は週2,3で通っていましたが、落ち着いてからは週1くらいです。
仕事終わりでやや遅めの時間に行くことが多いですね。サウナに行った後はすごく寝つきも良くなるので。
入浴の流れ
施設に岩盤浴がある場合は、まず岩盤浴に入って体を芯から温めて、サウナへの準備を整えます。
浴室に入ったら体を洗うんですが、ポイントとして頭を洗う時は頭皮の汚れだけを落とすようにするんです。別のタイミングで髪を洗うんですが、2回髪を洗ってしまうと髪が傷んでしまうと思うので。
それから髪をアップにまとめてちょっと湯舟に浸かってひと息ついて、サウナに行く前には冷水を浴びて一瞬だけ外気浴をします。
ホテりを冷ますためでもありますけど、「さぁこれからサウナだ。今日はどれくらいいけるかな?」という自分に問いかけるタイミングでもあって(笑)。
そしてサウナに入るんですが、まず最上段に行きます。そこでサウナ室の状態を確認して、それに合わせて段を移動したりします。
どれくらい入っているかはその時々の感覚で決めていますが、基準は8分です。サウナ室の状態と自分のコンディションを踏まえて、それより短くしたり長くしたりと。
ちなみに、サウナから出る直前の2分間はずっと12分計とにらめっこしています。時計を見てる2分は長く感じますけど、あえてそれに耐えるっていうのが楽しくて(笑)。
水風呂の基準は1分で、水温とかを確かめながら入ります。
外気浴ですが、わたしはこの時間がすごく好きなので、結構長いこと時間を取っていると思います。だいたい基準は8分ですけど、10分以上のときもざらにあると思います。
お寺で修行しているような感覚で、何も考えずに邪念を払うような心持ちで過ごします。
セット数はベースは3セットですが、日によって2セットや4セットの日もあります。
③あなたにとって「ととのう」とはどういう感覚ですか?
自分を包んでいるベールが、内側や外側からの情報を全部溶かしてくれる感覚ですかね。
頭にその日の嫌なことや反省することとかが思い浮かんでも、すーっと消えていっちゃうんです。「ああ、そんなに大したことじゃなかったんだなぁ」って。
周りの会話とかについても、普通の状態なら意味として頭に入って来るんですが、ととのっているときはそれがただの音になって頭に入らずにスーッと通り過ぎていくんです。
そのベールのやさしさがたまらないですね。
しばらくその時間に浸っていると、ある瞬間にベールがほどけてしまうので、そうしたらまたサウナに向かいます。
ちなみに、わたしはいつも1セット目に一番大きなととのいがやってくるんです。
その時点である程度の満足感はあるんですけど、外気浴をしていてベールがほどけると、「じゃあもう1セット行っとこうかな」ってなって繰り返しちゃうんですよね(笑)。
④質の高いととのいを得るために工夫していることはありますか?
わたしはサウナに行くと毎回ととのいを得られるんですけど、「ととのう」っていうのは自分次第だと思うんですね。
サウナも水風呂も外気浴も、自分の好きなタイミングで出れば良いんです。
その日によって体調・施設の状態・滞在可能時間など様々な条件が変わってくるので、それらに上手く合わせる形で。
例えば、友だちと一緒に行ったとして、そこで何となく周りにペースを合わせにいっちゃったりするともったいないなぁと思います。
あと、ととのいとは違ったところにはなるんですが、わたしはサウナ上がりにコーヒー牛乳を飲むのが至福の時なんですね。
なので、水分は事前にしっかりとっておいて、サウナ中にはなるべく水は飲まないようにして、浴室から出てもブローしたり着替えたりの15分くらいの間も我慢して万全の状態でコーヒー牛乳に臨みます(笑)。
⑤サウナ初心者にサウナや水風呂に慣れるためのアドバイスをいただけますか?
簡単に言うと、「勇気」と「我慢」ですね。
かといって必要以上に無理する必要はなくて、自分の好きなタイミングでサウナは出たら良いし、水風呂に慣れていくのも徐々にで良くて最初は冷シャワーからでも良いと思います。
「その先の世界ってどんなものかな?」という好奇心を胸に秘めながら、一歩二歩三歩と踏み出してみることですね。
あと、そもそも女性の方だと「人前で裸になるのが気になる」という方も多いと思うんですが、むしろそういう方にこそトライしてもらいたいなと思うんです。
というのも、わたしはグラビア関係の仕事もすることから体型には敏感で、毎日5分は鏡の前で裸になって自分の体をチェックするんですね。
一週間単位でもけっこう体って変化するんですよ。「今週飲みが多かったからここにお肉ついちゃったなー」とか。
それに気づくからこそ、「じゃあちょっと運動しよう」とか「来週は飲みを控えよう」とか、具体的な行動へのモチベーションになるんです。
逆に人前で体を見せるのを避けちゃうと、結局自分を甘やかすことになっちゃいがちなんです。
なので、あえてサウナに行って自分の裸を見てみたり他の人の裸を見てみたりすることって、美容にとって実はすごく大事なことなんです。
加えて言うと、サウナに通うことで代謝しやすい体を作っておくことも体型調整の下準備として大事ですし、肌つやが良くなって化粧ノリもすごく良くなるので、ほんと良いことずくめなんです。
⑥おすすめのサウナはどこですか?どんな特長がありますか?
名古屋のサウナラボはすごく良かったですね。
女性のサウナ施設って男性のそれと比べて、数の面でも少ないですし施設のバリエーションがそんなに多くないんですよ。
そんな中で、サウナラボはフィンランド式のサウナ設備が整っていて、とても個性的なんです。
ポンチョを着るスタイル、真っ暗な一人用の個室サウナ、水風呂がわりの冷凍サウナがあったりしてエンターテインメントとしても楽しめます。
あとは、女性のサウナ初心者の方におすすめするなら東京の東久留米にあるスパジアムジャポンですね。
わたしは、最初はある程度大きい施設から入った方が良いと思うんですね。
というのも、例えば銭湯だとローカルルールがあったりして、それを知らないと常連の方に怒られちゃうことがあるんです。最初にそういう経験をしてしまうと純粋にサウナを楽しめないと思うので。
その点大きい施設なら洗い場の桶や椅子なんかも備え付けだし、サウナに鍵があったりもしないですからね。
あとは、人に見られるのが苦手な方も、大人数の中に紛れてしまえば恥ずかしさもちょっと消えますよね。
そういう意味でスパジャポはすごく大きい施設ですし、手ぶらで良いですし、水風呂も冷たすぎないし、外気浴もできるのでちょうど良いのかなと思います。
⑦サウナ以外のおすすめの何かを教えて下さい。
わたしのおすすめは「ビール」です!
わたしはすごくビールが好きで、7年間毎日必ずビールを飲み続けているんですね。
きっかけは7年前に、ビールのCMにどうしても出たいと思って広告代理店に単身売り込みに行ったんですが、その時に「もっと名前で売れるか、SNSでバズるかしないとビールのCMは難しいよ」とアドバイスを頂いたんです。
そこからどうしたら良いんだろう考えて、「じゃあ毎日ビールを飲んでいる動画をインスタにアップしよう!」と決めて、その日から継続しているので、いまはもう2500日を超えました(笑)。
なんでビールにこだわるのかというと、母がビール好きで、母の周りにもビール好きがいっぱいいて、そんな人たちを見て育ったから、お酒自体というよりも「ビールってそんなに美味しいのかな?」っていうことに興味が強かったんです。
で、ハタチになって初めてビールを飲んだ時に「めっちゃ美味しい!最高かよ!」って感じたんです。
自分が好きなものだから純粋に宣伝したいし、CMだったら地元の母やその周囲の人にも自分の活躍を見せられて喜んでくれるだろうなと思ったのが動機ですね。
国内の大手のものだけじゃなくてクラフトビールに興味もあったので、酒屋さんで色々手当たり次第に買ってみたり、クラフトビール専門のバーに行ったりして、国内/国外問わずさまざまなビールを飲みました。
いまでも家の冷蔵庫の野菜室はビール専用になっていて、何種類ものビールの中からその日の気分に合わせて銘柄を選べるようにしています。
ちなみに、わたしのおすすめの銘柄は「ヒューガルデン ホワイト」というホワイトビールです。
特に女性やビールを敬遠している男性におすすめで、苦味が控えめでさわやかな風味がするんです。
ビールの入り口としてはこれが一番かなと私は思います。
個人的な好みで言えば「ヴェデット」も同じくらい好きなんですが、いずれにせよベルギービールがわたしの口には合いますね。
でもその日の気分や気候や時間帯、何を食べるかによっても相性の良いビールは変わって来るので、とにかくビール全般が大好きです!
▼ヒューガルデン
https://hoegaarden.jp/hoegaarden.jp
▼ヴェデット
www.vedett.jp
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最後に、これはおすすめとは違ってまたサウナの話に戻るんですが、わたしは「サウナって人それぞれ自分に合う施設を選んで好きな入り方をすれば良い」と思ってて、入り方を押し付けあったり施設に点数をつけるようなことはしたくないんですね。
でも現実にはそういう人たちも一定数いて、対立が生まれちゃっていたりするじゃないですか。
それをどうやったら変えていけるかな、みんなが一緒に仲良くサウナを楽しめるようになるかなっていうのをいますごく考えています。
といっても具体的にはまだ何も思いつかないんですけど、みんなで考えて模索していけたらいいなと思います。
皆さんはどうしたら良いと思いますか?