はじめに
数ヶ月前にTwitterでサウナの情報収集をしていたらたまたま安斉さんのサウナツイートを発見。安斉さんについてはデビュー時やドラマ『M 愛すべき人がいて』の主演時に話題になっていたことから名前は知っていましたが、それ以外の情報は知りませんでした。
ツイートをきっかけに安斉さんのことをネットで調べると、彼女は「ポスギャル(ポストミレニアルギャル)の代表的存在」であることを知り、「"サウナ×ギャル"ってすごく面白い組合せじゃん!」と僕は強く興味を惹かれました。
ただ、安斉さんのYouTubeチャンネルやその他ネット記事など色々と探しても、サウナについて詳しく語っているものは見つかりませんでした。「だったらいっそのこと自分で聞いてしまおう!」と思ったことから今回のインタビューが実現しました。
インタビューには安斉さんの明るく素直なお人柄がよく反映されていて、とても個性的な内容になっていますので、ファンの方でもそうでない方でも楽しめるものと思います。
きっと爽やかな読後感が得られると思いますので、どうぞご堪能下さいませ。
プロフィール
▼安斉かれん
1999年8月15日生まれ、神奈川県出身のソロアーティスト。
令和元日の5月1日に配信シングル「世界の全て敵に感じて孤独さえ愛していた」でエイベックスよりメジャーデビュー。
2020年にテレビ朝日系連続ドラマ『M 愛すべき人がいて』で主人公・アユ役を熱演し、ドラマはTwitter世界トレンドトップ3入りするなど話題を集めた。
5th配信シングル「僕らは強くなれる。」は音楽関連ランキングにチャートインし、Googleトレンド急上昇ワードで1位を2度獲得。
最新曲「ちゃんと世界線」では、実姉妹の安斉星来とMVで共演し話題になる。
ファッション・アイコンとして、コスメティックブランドの「M·A·C」の店頭ビジュアルを飾るなど、そのルックスにも注目が集まっている。
インタビュー
最近では毎日行きたくなるくらいがっつりハマってネットでも調べまくってます
<<安斉さんがサウナにハマったきっかけを教えて頂けますか?>>
去年のあるとき「サウナでととのう」っていうのをたまたまネットの記事で読んで興味を持ったので、試しに銭湯にいってみたんです。そしたらばっちりととのって「サウナめっちゃいいじゃん!」って思ったんです。
それで通ううちにどんどんサウナ好き度が高まっていって、最近では毎日行きたくなるくらいがっつりハマってネットでも調べまくってます。実際には忙しかったり混んでたりで週1ペースくらいですけど。
友だちにもガンガン布教しまくっていて、周りにサウナ好きが増えていってます(笑)
ーー最初にサウナに入ったときって、水風呂には抵抗なく入れましたか?
はい、ちゃんと肩まで浸かりました。それまで水風呂に入ったことはなかったんですけど、「ととのうために必要だったら入らなきゃ!」という感じで入ったら普通にいけました。とにかくととのうことへの好奇心が強かったので、特に怖さもなかったですね。
<<サウナに通うようになってなにか変化はありましたか?>>
頭の中をリフレッシュ出来るようになりましたね。
サウナ室で過ごしている時は熱いから頭の中がボーっとしてひたすら「無」なので、瞑想しているような感じになれるんです。水風呂も冷たいから考え事をしていられなくて、やっぱり「無」になれて。
ーー体調面ではいかがでしょう?
寝つきがすごく良くなりました。今までは寝つきがいまいちで寝る前にお酒を飲まないと眠れないときなんかもあったんですけど、サウナに行くとぐったりしてお酒なしで熟睡できますね。
あと、お酒を飲んだ次の日に体の重さを感じて一日引きずることがあったんですけど、そういうときにサウナに行くとシャキッとしますね。もちろん脱水になっちゃわないように十分に水分補給をした上での利用ですけど。
ほかにはお肌にも良い影響があって、化粧乗りが良くなったりしています。岩盤浴でかく汗ってサラサラしているんですけど、サウナでかく汗はベタベタしているんですよ。たぶん老廃物とか余分な油とかも外に出してくれていて、そのおかげでお肌に良い影響が出ているんだと思います。
ーー岩盤浴とサウナとで出る汗の質が違うんですね。ちょっと脱線しますが、岩盤浴も普段から利用されるんですか?
はい、昔からわたしはよく岩盤浴に通っています。岩盤浴は長く入れて体の芯があったまるし、熱すぎないから考え事もできるし、ゆったり寝たりも出来るのでリラックスするのにちょうどいいんです。サウナは自分との闘いって感じですが(笑)
休憩室のリクライニングチェアとかでグダッてるときにととのいがやってくる
<<施設ではどのような過ごし方をされますか?>>
普段わたしは岩盤浴付きの施設に行くんですが、その場合まずは岩盤浴で体の内側を温めます。そのあと浴室に行って、体を洗ってお風呂には入らずサウナに直行します。知らない人とお風呂に一緒に入ることに苦手意識があるんですよね。
サウナは12分きっかり入って、それから水風呂に1分くらい。それで休憩を1分くらいしてまたサウナに入ります。「サウナ・水風呂・休憩」を3セットするのが基本ですね。
ーーサウナに12分きっかり入るというのと休憩時間が短いのが特徴的ですね。
サウナははじめのうちは13分入っていたんですよ。12分計が一周してからもうちょっと耐えたいなっていう感じで。
でもそれは我慢するのがキツすぎたので、いい感じで耐えつつもしんどすぎないラインっていうので1分短くしました。8分くらいで出ちゃうと水風呂が冷たく感じすぎちゃうっていうのもありますね。
休憩については、もうサクッと。わたしの場合は浴室を出た後に休憩室のリクライニングチェアとかでグダッてるときにととのいがやってくるので、水風呂から出て身体を少しリセット出来たらもう十分なんです。
ーー浴室を出た後にととのうタイプというのも珍しいと思いますが、ととのった時の感覚はどのようなものですか?
ふわっふわしていますね。気持ちよく酔っているときのような浮遊感に近いかもしれません。そのふわふわを感じながら歩いて帰ったりするのが心地よいですね。
他の感覚としては、座っているイスに沈んでくっついちゃう感じとか、目に見えるもの全てが愛おしくなって「あぁ世界って良いな、わたし生きてるな」と感じたりもしますね(笑)
ーー入浴後は施設でどのように過ごされますか?
私は入浴のあとにリクライニングでグダるのが大好きなので、そこでとろけてますね(笑)
あと入浴直後の水分補給も好きで、いつも牛乳を飲んでいます。ほんとはオロポとかも飲みたくなるんですけど、昔からお風呂の後に牛乳を飲むのが習慣だったので結局それが一番ホッとするんです。
ーー施設でお酒は飲まれないですか?麦焼酎の二階堂を結構推しておられますよね?
そうです、二階堂めっちゃ好きなんですけど二階堂を置いている施設がないんですよ(笑)
あとサウナ後にすぐお酒を飲んじゃうと巡りが良すぎてかなり酔っぱらっちゃうんですよね。そうなると帰りたくなくなっちゃうので、家に帰ってから飲むようにしています。家なら二階堂がありますし(笑)
二階堂はほんと最高ですよ。どんな食べ物にも合うし、悪酔いもしないし。レモン味の炭酸水で割って飲むのがおススメです。
<<施設でのサウナ時間を充実させるために行っている工夫はありますか?>>
サウナに行くときはひとりで行くようにしていますね。誰か友だちと行くよりもひとりの方が完全に脱力できて無になれるので。サウナに行ったら誰のことも気にせず、自分の満足するまでとろけるっていうのを大事にしています。
入浴中のことで言えば、サウナ室でおしりの下にタオルを敷くことと体をタオルで巻くことですね。やっぱりなんとなく他人の汗は気になってしまいますし、人に体を見られることにも抵抗があるので、タオルがあることで安心してサウナを楽しめます。
あと、入浴後の休憩室でパックするのも習慣になっているのでそれも外せないですね。
日常の動線上に色んなサウナがあってくれるっていうのが理想形です
<<おすすめのサウナ施設はどちらですか?>>
わたしのおすすめは西麻布にある「アダム&イブ」です。
サウナ室内が静かなのが良いですし、何より休憩室が最高で思いっきりリラックス出来るのでよくリクライニングシートで眠っています(笑)
岩盤浴もあるのでまずそこに入って身体をリラックスさせて、そのあとサウナを3セットして、休憩室で牛乳を飲んでパックして毛布を借りて寝るというのがお決まりの流れですね。
とろけきっているので、たまに帰ることすら面倒になっちゃってタクシーを使っちゃうこともあります(笑)
ーーアダム&イブは独特の空気感がありますよね。
そう、それがめっちゃ好きなんです。館内全体が静かな感じだし、休憩室なんか照明も暗めでレトロなシックさがあって超落ち着くんですよ。
入館料がお高めなので普段使いは出来ないですけど、ご褒美的な感じでたまに利用しています。
ーーちなみに、おススメとは別でこれから行ってみたい施設はありますか?
麻布十番にある「LEDIAN SPA」がめっちゃ気になっています。
インフルエンサーの方々が最近よくインスタとかにアップしているんですけど、超ラグジュアリーな施設なんですよ。その分値段もめっちゃ良いお値段で。
男女一緒で貸切利用が出来るっていうのも珍しいのでカップルや仲間でも使えますよね。まぁわたしは一人で利用したいですけど(笑)
<<個人的な好みで「こうだったらうれしい」みたいな施設の要素ってどのようなものがありますか?>>
サウナや水風呂の温度のことはよくわからないですけど、サウナ室が広いと嬉しいですね。
わたしは狭くて人と肌が触れちゃいそうになるところがちょっと苦手なので、混雑しているときは人数制限をしてくれるところとか、座る場所をマットで区切って距離を保つようにしてくれているような所が好きです。
あとは超シンプルなんですけど、家とか仕事場とかの近くにサウナがあってほしいですね。日常の動線上に色んなサウナがあってくれるっていうのが理想形です。
<<女性のサウナ好きを増やすには、どんな取組みがあると良いと思いますか?>>
これは個人的な希望も入っちゃうんですけど、わたしもそうだし周りの女の子なんかも結構真っ裸になることに抵抗がある人が多いなと感じるんですね。
わたし自身もそれでサウナ中はタオルを巻いていますし、周りから「温浴施設ってマッパで入らなきゃいけないの?」と聞かれることも割と多いんですよ。
なので、最初から水着で入ることが前提の施設みたいなのがあったらすごく良いなと思いますね。
あと、やっぱ女性はメイクを落としたり化粧水したりっていうのがあって荷物がかさばるので、高品質な化粧落としが置いてあるとかお風呂上がりに高品質なお化粧を使えるようなところがあると、今よりもカジュアルに利用しようと思えるんじゃないかなと思います。
これからは作曲にも力を入れていけたらいいなって思っています
<<最後の質問になりますが、サウナ以外に何かおすすめしたいことはありますか?ご自身の活動とか趣味のこととか何でも良いのですが。>>
えー、なんですかねぇ?それだったら最近の趣味のことになりますけど、Nintendo Switchの『太鼓の達人』にめっちゃハマっています(笑)
ーーいまこのタイミングで『太鼓の達人』なんですね(笑)
元々は小学生の頃にDSでよく遊んでいたんですけど、最近ふと久々にやってみようかなぁと思ったんですね。それでやってみたらめっちゃ楽しくて。
ちゃんと曲に合わせてリズムを刻むように太鼓を叩く作りになっているので、きちんと太鼓が叩けるとすごく気持ち良いんですよね。「音楽に合わせてノレたな」って感じがして。
ドラムを叩いてるような爽快感があるので、音楽が好きな人はぜひ『太鼓の達人』をやってみてください(笑)
ーー音楽の話題で思い出しましたけど、安斉さんって結構ロックがお好きなんですよね?
そうです。お父さんの影響で昔のロックをよく聴くんですけど、小学生のときにローリングストーンズのライブに連れて行ってもらったのがきっかけなんですよ。
ーーおお!じゃあ生でミック・ジャガーを見ちゃったわけですか!
はい、でもわたしはそれを観たときにミックよりも「サックスかっこいい!」って思ったんですよね(笑)それで中学で吹奏楽部に入ってサックスをやり始めたっていうのが音楽活動の始まりなんです。
最近だと『ザ・ダート』っていう映画があって、それがモトリークルーっていうバンドの自伝作品なんですけどめっちゃ面白かったです。わたしの好きなハノイ・ロックスとかも出て来て。当時のロックってもう「超ロック!」って感じで最高なんです。
ーー安斉さんご自身の音楽活動ではこれからどんなことをしていきたいですか?
いままで作詞はさせていただいていますが、これからは作曲にも力を入れていけたらいいなって思っています。
またこの前、自身初のワンマンライブをさせてもらってすごく楽しかったので、ライブをする機会も徐々に増やしていきたいですね。
(インタビュー/文:やのしん)