インタビュー
①銭湯にハマったきっかけはなんですか?
もともとは仕事とストレスでうつ病になってしまい、休職復職退職ルートでフルタイムの職を退職して、1年半のブランクを経て働き始めたらうまくいかずに調子が悪くなってしまったことがきっかけです。
仕事終わっても全然緊張感が解けなくなってしまって、眠れない…!やばいどうしよう、どうしよう…このままいったらまた体調が逆戻りしてしまう…とぐるぐるしていたら、ヨッピーさんの記事を発見して交互浴というのを知りました。
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はじめは絶対効果ないでしょ、と疑ってかかってたのですが、物は試しと思って寿湯(上野)にうかがったのですが、実際のところ効果が抜群で…!
あーーー、これはフィジカルにもメンタルにもいいわー!!
今までエステとかよもぎ蒸しとかマッサージとかカイロプラクティックとかいろいろ通ってたのなんだったんだろー!って思うくらい効果があって驚きました(笑)。
せっかくなので、もう少し近いところに行こうと思って探したら、スゴイ銭湯がわりと近くにあったので通うようになったのがここ2年くらいです。
②銭湯に通う頻度はどのくらいですか?どんな入り方をしますか?
・頻度
ここ1年はだいたい週5/月15日〜20日くらいのペースです。
共通入浴券を買うようになってから通う回数が倍くらいになりました。
・入り方
①かけ湯
②身体と頭を洗う
③ぬるめのお湯に10分くらいつかる(炭酸泉だと嬉しい)
④水風呂(10秒くらい)
⑤サウナ(あるところ)or あつ湯または薬湯←頭に汗かいてきたなーってくらい
⑥水風呂(30秒から1分くらい)
⑦休憩(したりしなかったり)
⑧以下交互浴のループ(たまに休憩)
サウナがあると、サウナで3セットした後にあつ湯と水風呂の交互浴で2セット〜3セットしたりします。
銭湯行くとお家のお風呂掃除しなくていいという怠惰な理由も結構なウェイトを占めてたりします。
③銭湯において重要視しているポイントはなんですか?
■清潔感があること
更衣室って、やっぱりその銭湯がどういう銭湯なのか、っていうのがいちばんわかりやすいところだなぁ、と思います。
掃除がピカピカに行き届いてる銭湯はやっぱりどこも居心地がよいです!
■お客さんの年代が老若男女ミックスされてること
いろんな属性の人がいる場所、って最近の東京だとなかなかないんじゃないかなと思います。
ちょっとガヤガヤしてる感じが個人的は好みなので、ミックスされてると安心感があります。
■お風呂に入ったら経営者の顔が見える銭湯
(ついこういう感じの人が経営してるんだろうな〜と想像してしまいます…)
これはもう銭湯の醍醐味?だと思います。
今のところ、大資本ドーン、設備投資ガーンって感じで投下して経営する銭湯って都内ではほとんど見かけなくて、個人商店的な顔の見える商売が好きなのもあって、ついつい考えをめぐらせてしまいます。
④銭湯の魅力ってどんなところですか?
“だいたいだれでもwelcome!” なところかなぁ。
現代社会で入り口にNGがない場所ってない場所ってなかなかないと思うんです。
誰が来てもよくて、たまには縄張り争いみたいなゴタゴタもあって(笑)、でもお風呂入ってスッキリしたら幸せになれるっていうのが人間っぽくてめっちゃくちゃハッピーなことなんじゃないかと思うので、そこがいちばん大きな魅力だと思います。
行ったら誰かがいて、でも放っておいてくれて、なんとなくあったかいみたいなところもすごく好きですね❣️
⑤おすすめの銭湯はどこですか?
■改良湯
若い子向けの入門銭湯♨にはもってこいだな、と思います。
渋谷と恵比寿の間くらいにあって(ガヤガヤしたエリアではなくて閑静な住宅街に位置します)、最近リニューアルしたので設備は新しく、炭酸泉、サウナ、水風呂と欲しいものがひと通り揃っていて、かつ照明を落としたデザインで全体的にめっちゃオシャレ!
ドライヤーが美容器具のヘアビューザーだったり、メンズの化粧水がバルクオムだったりと細かなものが新しいものだったり、イベントなんかも積極的に開催されています。
なのに、空気はちゃんと古き良き“銭湯”なので、そのギャップに魅力を感じて、行く度に恋に落ちて、推し愛が深まる銭湯です。
■薬師湯
墨田区向島にあるセイントセントーの掲載銭湯です♨。
向島って本当に古き良き下町で、ちょっと歩くと中小企業の工場がちらほらあったりして、昭和の東京の街並みが見られる街だと思います。
街にぴったり合う“ほっこり団欒する銭湯”、それが薬師湯かなぁと思います。
薬湯、サウナ、水風呂のシンプルさも好きで、中でも薬師湯のサウナはイチオシ!
“女性のサウナとしては結構高温” ”BGMは80sの懐メロ(TVはない。)”
“バスタオル貸出式”で、個人的なツボが全部揃ってるのでサウナ入るとふはぁ〜❣️ってなります。
水風呂は半外にあるので、季節によって水風呂の温度と体感の変化があるのもまた行きたい…!って思うのかも。
■金春湯
品川区大崎にある金春湯。
ここは銭湯で会ったサウナーさん達が話題にしていた銭湯で、一様に「金春湯のサウナはいい‼️」って言っていたので訪れたら、一目惚れしました。
ひとことで言うと、“めっちゃ優しい”銭湯です。
サウナは瞑想系サウナ。
音に関するものが何もないので、ゆっくり自分の考えに耽る時間を楽しめるのが至福すぎて…!
でも金春湯の真骨頂はとにかく優しいってことだと思います。
浴室に点字ブロックがあったり、おもちゃの貸し出しがあったりと、実際に来ているお客さんにフォーカスしたサービスを徹底してるのだろうなというのが随所で見られるので、すごくほっこりして、寛いでいることを体感できるお風呂だな〜と思います。
■齋藤湯 (ホーム銭湯)
成田からスカイライナーで1本という立地もあって、インバウンドの観光客と古き良き下町カルチャーのミックスしたダイナミックな街、日暮里から徒歩3分。
お風呂にこだわった銭湯で、炭酸泉、シルキーバス、電気風呂、ジェットバス、白湯、熱湯、水風呂とこれでもかというくらい浴槽とお風呂の種類が多いです。
美肌の湯として知られる軟水を使っていて、どの浴槽も肌ざわりが柔らかい。
なかでも軟水の炭酸泉は特別で、こんなに柔らかくてつるっと入れる炭酸泉はなかなかないと思います。
ぼーっとしたい時、疲れすぎてヘロヘロになっている時、いつも回復を助けてくれて、純粋にお風呂を楽しめてなんかちょっとほっとする銭湯です。
⑥銭湯以外のおすすめを何か教えて下さい。
いけばな、かな。
もともと日本史に興味があって、苦手な文化面からアプローチをしようと思ってはじめたのがきっかけでかれこれ10年以上やっています。
いけばなの何が良いかって、メンタル面のサウナや交互浴みたいなものだなぁ、って思うんですよね。
(流派によるのですが)基本的には美しいとされる形が決まっていて、ガイドに従って枝や花をいけるのですが、いける時ってだいたい無心で取り組むので、この枝をどうやったら美しく見せられるか、ということしか考えない。
黙々と手だけを動かして最後にいけあげた時に、出来上がった花を見て、ああここのとこ調子悪かったんだ...って気がついたり、今は結構イケイケで出来てるんだなってわかったり...!
意外と精神状態がわかるので、メンタルのデフラグをできる上に、日常にいろどりが生まれるておトクな感じてがするのがよくて、けっこう好きだな〜と思います。