はじめに
いまNHKなどのメディアでも取り上げられるようになり、急激に注目度が増している「テントサウナ」。「どんなものなんだろう?」「入ってみたいなぁ」と興味を抱いている方も多いはず。
ということで、テントサウナについて思い付く限り解説していきます!
テントサウナとは
テントサウナとは、文字通りテントをサウナにしちゃったものです。
フィンランドが発祥で、元々は軍隊が遠征地でもサウナを楽しめるように開発されたものなんだとか。
それが一般にも取り入れられて、湖畔や河原にテントサウナを立てて、しっかりと暖まってから湖や川にダイブ出来てそれが最高!ということで注目を浴びています。
作りとしては、テントの中に薪ストーブを設置して排気用の煙突が立たてたものというめちゃめちゃシンプルな構造になります。
薪ストーブの上にサウナストーンを敷き詰めて、薪ストーブの熱で温度を上げて、アツアツのストーンにアロマ水をかけることで発生する蒸気で湿度を上げて体感温度を高めて楽しむものです。
テントサウナの特徴
テントサウナの生産国は、主にフィンランド(ブランド:Savotta(サボッタ))とロシア(ブランド:mobiba(モビバ)、MORZH(モルジュ))ですが、国によって特徴が異なります。
フィンランド製(Savotta)の特徴
室温が60℃くらいであんまり熱くなくて、サウナが苦手な方でも非常に入りやすいです。
ロウリュすることで体感温度を上げることが出来ますが、テントもある程度の通気性があるので、一時的に体感温度が上がっても割とすぐ蒸気が外に逃げていくので、サウナ室のようにロウリュすればするほど熱くなるという感じとは違います。
ロウリュを程よく楽しんだりしながら20~30分くらい時間をかけて採暖することで、体の芯からポカポカと暖まることが出来ます。
「30分もサウナにいられないよ!」と思うかもしれませんが、温度が高すぎないことと通気性の良さから息苦しさは全然感じないので、会話をしながら自然とそのくらいの時間入っていられます。
ロシア製(mobiba/MORZH)の特徴
フィンランド製と違って熱いです。お国柄ですね。
ストーブにパワーがあるのもそうですが、MORZHについて言えばテントの断熱にめちゃめちゃ力を入れています。
3層構造で熱を逃がさないんだとか。室温は100℃超えだそうです。
テントサウナの楽しみ方
なんといっても採暖後の湖や川へのダイブが最高です!
普段水風呂に入るときは掛け水をしてから入水しますが、自然の環境下ではそんなこと気にしなくていいですからね。テントサウナから出てそのままドボンです。
特に川なら水もめちゃめちゃフレッシュなので、水風呂とは比較にならないくらい気持ちいいです。個人的にはサウナの聖地・サウナしきじの水風呂を超える気持ち良さだと思います。
仮に冬場の一桁台の水温だったとしても、体の芯から暖まっているので意外と平気で水の中に入れるのがテントサウナの良いところです。
水から出たあとすぐ体を拭いてパーカーでも着れば、冬場でも20分くらい平気で外にいられます。
また、テントサウナ内でのコミュニケーションもテントサウナの魅力です。
施設のサウナ室と違って、小さい円形の空間に体を寄せあって暖を取るので、自然と会話が生まれる環境になります。
温度について話したり、ロウリュして良いか聞いたり、蒸気を循環させるために皆でタオルを振ったり、そんなことをしてるうちに自然と心がほぐれていきます。
基本的に水着を来て楽しむものなので、男女が同じ空間にいられるっていうのも良いですよね。
どこで体験できる?
そんな魅力たっぷりなテントサウナですが、定期的に楽しめるところは現状非常に限られています。
僕が知る限り(2019年2月時点)では、三重県の「飛雪の滝キャンプ場」と、東京都の「松本湯」がそのサービスを行っています。松本湯は銭湯の屋上での体験なので川には飛び込めないですけど。
※利用可能な日程については事前に施設にお問い合わせ下さい。
・飛雪の滝キャンプ場
sauna-ikitai.com
・松本湯
www.matsumoto-yu.com
ほかには、色んなイベントに呼ばれてテントサウナの良さを広めているTentSaunaPartyさんとか、テントサウナフェスを企画されているミズジャパンさんやSaunaCamp.さんとかの情報を追いかけておくと体験できるチャンスをつかめるはずです。
・TentSaunaParty
twitter.com
・ミズジャパン
www.mizujapan.com
・SaunaCamp.
twitter.com
テントサウナのレンタル
最近ではレンタルサービスを始めたところも増えているので、買おうかどうか迷っている方や、買うほどじゃないけど身内で楽しみたいという方はこちらをチョイスすると良いと思います。
テントサウナの購入方法
テントサウナの購入方法は大まかに分けると国内代理店からの購入と個人輸入との2通りあります。
どちらも長所短所があり、代理店から買うと日本語でやりとり出来てアフターフォローもあるので安心なのですが手数料分が結構がっつり上乗せされるのに対して、個人輸入は安く済むけど英語などでやりとりせねばならずトラブルも自分で対応せねばならないというところがあります。
実際にどのくらいの値段なのかを見て決めてみるのが良いと思います。
あとですね、ハイパーミラクル親切なことに、SaunaCamp.さんはメールでテントサウナの購入についての相談を受け付けて下さっています。
僕は実際お会いしたことがあるんですけど、めちゃ親切にアドバイスしてくれるんですよ。なので、悩んだらそちらを頼ってみるというのも有効だと思います。
国内代理店
フィンランドのSavottaのテントサウナは下記の代理店が取り扱っています。
・ミズジャパン
www.mizujapan.com
・METOS
metos.co.jp
・スカイスパ
https://www.saunainter.jp/?mode=grp&gid=951507www.saunainter.jp
ロシアのmobibaのものは下記。
・ファイヤーサイド
www.firesidestove.com
MORZHは下記。
・SaunaCamp.
saunacamp.net
個人輸入
テントサウナはフィンランドのSavottaか、ロシアのMobibaとMORZH。いま主に流通しているのはその3ブランドです。
なので、「savotta(ブランド名) tentsauna shopping」とかでググって探してみるとヒットします。語学力に自信がある方は頑張ってみてください。
・例
www.ebay.com
余談
ちなみに、フィンランドでは「世界サウナ温め選手権」なる酔狂なイベントが毎年開催されています。
3人1組のチームで、いかに早くテントサウナを指定の温度まで上昇させることが出来るかというのを競う競技内容です。
薪を切る人、それを運ぶ人、ストーブにくべる人の分業で行われるのですが、これがまぁ見ていて全然面白くないらしいんですよ。だってテントサウナを温めるためにはテントは薪を渡す時にほんのちょっと隙間を作るくらいで中が全然見えないですからね。薪を切って運んでるところしか見れません。
いちお温度のモニタは設置されていて、どのチームのテントサウナがどれだけの温度になっているかは可視化されているようなんですけどね。
で、優勝すると何がもらえるかというと、テントサウナがもらえるんです。イベントの地味さに比べたら商品はかなり豪華ですね。このアンバランスさがいかにも外国って感じで個人的には結構ツボです。
2019年は日本でも予選が行われるらしいので、興味がある方は参加してみてはいかがでしょうか。
おわりに
いかがでしたでしょうか?これを読んでテントサウナへの興味がちょっとでも湧いてくれたら非常に幸いです。
サウナ愛好家にとってもサウナ初心者にとっても楽しめるアイテムなので、ぜひ今後もっと所有者が増えたり体験できる機会が増えていくことを切に願っています!