インタビュー
①サウナに目覚めたきっかけは何ですか？
渋谷のベンチャーで毎日ハイストレスな環境で働いてる時に、新しく入社してきた先輩に入り方から叩き込んでもらいました。
②サウナにはどれくらいの頻度で通っていますか？入浴の流れはどんな感じですか？
・頻度
基本週3～4回、最低でも週1回は入ります。
・入浴の流れ
髪と身体を洗う→普通のお湯(あれば炭酸泉)→サ室10分→水風呂1分(外気浴ある場合は30秒弱)→(あれば外気浴身体が冷えるまで)→休憩身体が冷えるまで→サ室 3～5セット
③あなたにとって「ととのう」とはどういう感覚ですか？
ぼんやりとしていた体の表面の感覚(身体と外部の境界)がピシッと引き締まり、オーバーサイズの服から身体にピッタリあったスーツに着替えた時のような身体の「まとまりの良さ」を感じます。
過剰に心拍か上がるわけでもなく、リラックスしすぎもしない、淡々と今から何がするぞという静かな闘志とやる気に身体が心地よく満たされます。
④質の高いととのいを得るために工夫していることはありますか？
まず、水風呂に入り過ぎないようにしています。水風呂は気持ちよくてキマる時ほど長く入ってしまいたくなるのですが、入りすぎて身体を冷やしすぎると反動が大きすぎて頭痛や疲労感の原因になります。むしろ外気浴やととのいタイム(休憩)を長く取るように心がけています。
また、質の高いととのいを目指す時はサ室にこもる時間を長めにとるようにしています。目安は「そろそろ出たいから3分」と位置づけており、大抵この辺で本当の限界に到達します。
ただ、追い込みすぎるとサウナに行くモチベーション自体に影響するので、体調がすぐれない時は追い込みをかけないよう自分の身体と丁寧に対話するようにしています。
⑤サウナ初心者にサウナや水風呂に慣れるためのアドバイスをいただけますか？
水風呂に入れなければサウナはきついだけです。どんなに冷たい水が苦手でもどうにかして水風呂を攻略しないとととのい国への入国は難しくなってしまいます。
そのため、まずは水風呂を攻略するためにかなりしんどいところまでサウナに入って見るのが良いと思います。これは追い込みになる訳ですが、本当にしんどいので試しに1回、という心づもりで気軽に挑戦することが大切だと考えています。目安は「そろそろ出たいなから2分」と置いています。初めのうちから3分追い込むと体調を崩す可能性があると考えているためです。
その後水風呂に入ることで落差でキマることになると思うのですが、サウナの魅力を感じたあとは第2段階として逆にできるだけ追い込み過ぎないようにして、サウナに行くモチベーションを殺さないよう丁寧に育てることが肝要かと存じます。続かなくなってしまっては意味が無いので、次に行くハードルを下げて継続することでいつしか習慣化し、本当にサウナにハマり込んでいけるのかなと思います。
⑥おすすめのサウナはどこですか？どんな特長がありますか？
しきじや三宮サウナスパなど有名な場所を外すと、おすすめのサウナは兵庫県の住吉にある「うはらの湯」です。
サウナの温度自体はぬるめですが水風呂はしきじに似て天然の湧水で非常にやわらかく、外気浴の設備も整っています。
塩サウナあり源泉かけ流し温泉あり炭酸泉あり不感温浴あり、さらに出来たてで非常に綺麗でJR住吉駅から徒歩10分と、およそ求めるもの全てがそろった温浴施設です。
www.uharanoyu.com
⑦サウナ以外でおすすめの何かを教えて下さい。
最近キャンプとバーベキューにハマっています。
特にバーベキューは機材さえあればたいていの地方にバーベキュー場があるので、「休日地方にドライブしに行きたいけど、温泉だけじゃなぁ……」「おいしいご飯だけじゃなぁ……」となりがちなところ、「温泉もバーベキューもできる。いこう」「おいしいごはんもありかつバーベキューもできる。いこう」と、どこでも行けるモチベーションが手に入ります。
料理自体も火起こしからやることで自分の内に眠るサバイバビリティと野生的本能を自覚し自信が持て、キャンプ(バーベキュー)を終えて帰宅して蛇口をひねると3秒でお湯が出ることで文明のありがたさと当たり前の日常のすごさ・高い価値を感じることができます。人生が確実に豊かになります。
