ザっくりととのうサウナ入門

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【対談】金春湯(大崎)×清水凜(buGG)、施設ガチファンが施設の人と語り倒した90分!《前編》

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はじめに

「施設のガチなファンとその施設の人でトークしてもらったら面白いんじゃないか?」ということを以前から僕は考えていた。それによってナチュラルに施設の魅力を伝えられたり、施設の改善案などが見つかったりするんじゃないかと。

今回、金春湯の若旦那である角屋文隆さんと、金春湯を愛するアイドルの清水凜さんにご協力いただいて対談企画が実現した。

実験的なものではあったが、結果としてとても面白い内容になったと思う。ぜひ読者の皆さんもその場に一緒にいるような感覚で、二人のトークを楽しんでいただきたい。

インタビュー

「こんぱるゆ」っていう名前の響きがかわいかったから試しに来てみた

― 角屋さん、清水さん、本日はどうぞよろしくお願いします。

角屋:金春湯四代目の角屋文隆です、よろしくお願いします。

清水:アイドルグループ「buGG」の清水凜です、よろしくお願いします。

― 今回の対談に至る経緯を説明すると、角屋さんと雑談していたときに僕が「サウナ施設とそこを好きなタレントさんで対談企画をやりたいんですよね」と相談したら、「うちにアイドルの方がよく来てますよ」って教えて下さって清水さんのことを知ったんです。

それで清水さんのTwitterを覗いてみたら、頻繁に金春湯のことを投稿していてお気に入りのようだったのでオファーする運びとなり、今回の企画が実現したというわけです。



― さて、まずもってなところですが、清水さんが金春湯に通うようになったきっかけを教えて頂けますか?

清水:初めて行ったのは4年前の、サウナにハマりたてのころです。祖母の家が近所にありまして、車で行ける範囲の銭湯サウナを探していたらたまたま見つけて、「こんぱるゆ」っていう名前の響きがかわいかったから試しに来てみたんです(笑) 「金春湯」って最初はどう読むかわからなかったんですが。

でも入ってみたらサウナがすごく良くて感動して、そこから通うようになりました。

角屋:確かに名前はよく間違われますね。常連さんやSNSでも「きんしゅんゆ」って言われていたりします。

― そもそも清水さんがサウナにハマったきっかけって、偶然なんですよね?

清水:そうなんです。あるとき家の給湯器が壊れてしまって修理に一週間くらいかかるということだったので、その間は近所のスーパー銭湯を利用したんです。

そのうちにお湯だけっていうのに飽きちゃって、興味本位でサウナに入ってみたんです。そしたらそれがすごく良くてハマっちゃったんです。

でも、水風呂が良いなぁと思うようになったのは金春湯を知ってからです。金春湯の水風呂は、温度はそれなりに冷たさがあるけどバイブラがないので、静かで浸かりやすいんですよね。

マニアックなところを言うと、照明が水風呂に当たって壁にキラキラ映るんですね。水風呂の向かいのベンチに座りながらそれを眺めるのが好きです(笑)

― それは狙って演出しているんですか?

角屋:全然狙っていませんね、偶然です(笑) 3年前くらいに照明をLEDに変えて光が強くなったんですけど、たぶんそれ以降にそうなったんだと思います。



― 清水さん的に、それ以外で金春湯のお気に入りポイントってありますか?

清水:「悪い所がひとつもない」っていうのが何よりの金春湯の魅力です。

私は静かなサウナが好きなんですね。テレビがついてなくて照明が暗めで、湿度がそこそこある感じの。金春湯にはそれがすべて揃っているんですよね。

角屋:女性の方はそういうひとりで静かにっていう感じの方が多いですね。男性もコロナ以降はそれを好む方が増えましたけど。

― 女性側だと、金春湯にはサウナ室を仕切る「ヌシ」っていたりするんですか?

清水:金春湯ではそういう人に出会った記憶がないですね。そもそもあまり混むこともなく、割とサウナ室は貸切状態になることが多いです。

角屋:女性はサウナ利用者が少ないので、そうなりやすいんでしょうね。うちだとサウナ利用者の男女比は5:1くらいの差があります。

清水:いつも家族で一緒に入りに来るんですが、金春湯のHPで混雑状況を確認して男性側サウナが「やや混み」になっていても、いざ入浴する時にはもっと混んじゃって、お父さんが入場制限で入れないことがよくあります(笑)

― あの混雑状況の確認システムは角屋さんが自分で作られたんですよね。角屋さんは元ITエンジニアなので、そのスキルを活かして。

清水:ですよね、その背景は私も知っています(笑)

角屋:コロナになって気にする人が増えるだろうなと思ってあのシステムを作ったんですよね。評判も上々で、結構HPを確認してから来店する方が多いようです。そのおかげで、以前よりもお客さんの波が均一化されましたね。

― 女性の方も混雑するタイミングはあるんですか?

角屋:女湯側は入場制限することはまず無いですね。あってもせいぜい月に一度くらいです。

清水:私も待った経験はないですね。入浴時にサウナ利用者専用のバッグが壁にかかっている数をみて混雑状況を確認しますが、多すぎると思ったことはないですし、入れ替わりもあるのでいつも入りやすいです。



ドライヤーが無料になったのがすごくありがたい

― 清水さんはお湯にも浸かるんですか?

清水:はい、浸かります。特に熱湯が好きで、何だったら熱湯と水風呂を往復する交互浴だけをすることもありますよ

― 金春湯の熱湯の温度は何度くらいですか?

角屋:熱い方は43℃にしていますね。ぬるい方は40℃くらいで。

昔は広い浴槽が熱湯だったんです。でも、狭い方ばかりにお客さんが入るので、それで温度をチェンジしました。変えてよかったですね。

― 女性側のお湯は混むんですか?

角屋:開店直後は地元のおばあちゃんたちで混むことがあります。でもそれ以降はそんなに混まなくて、やっぱりサウナもお湯も男性側の方が混んでいますね。

清水:夜遅い時間だと女性は結構空いていますよ。

角屋:確かにそうですね。でも男性側は夜遅い方がむしろ混むんですよね。

清水:だから父が待つ羽目になるんですね(笑)



― おふろを出た後の金春湯の魅力ってどんなものがありますか?

清水:ドライヤーが無料になったのがすごくありがたいです(笑)

角屋:2、3年前くらいに無料にしましたね。

清水:銭湯のドライヤーって3分で20円が一般的だと思うんですけど、髪の長い私だと一回じゃ乾かないんですよね。5、6分は必要なので毎回40円かかっちゃうんです。

だから無料になったときは「やった!ありがたい!」ってすごい嬉しかったです(笑)

角屋:うちはコロナになってからサウナを値上げしたんですよ。その時に、その分ドライヤーは無料にしようということで。

あと、有料ドライヤーの機械って割とコイン詰まりが起きやすくて、たまに困ることがあったんですよ。スタッフが男性しかいないときは女性側に入れないので。そういう心配が無くなったので、オペレーション的にも楽になりましたね。

― ドライヤーのメーカーはこだわっているんですか?

角屋:うちはTESCOMを使っています。近所に本社があって、新しい商品が出たら入れるようにしていますね。

以前TESCOMとコラボしてドライヤーのイベントをやったんです。ドライヤー全種類を使い比べできるっていう。それが結構評判が良くて、それ以降TESCOMで統一するようにしました。

清水:私、金春湯で一度お釜ドライヤーを使ったことがあるんですけど、髪の毛がグルングルンになって大変なことになりました(笑)

― あれは正しい使い方とかあるんですか?

角屋:どうなんですかねぇ、わからないです(笑) 僕もあれはいらないかなぁと思って捨てようとしたことがあるんですけど、スタッフから「使う方がいるからダメ!」って止められましたよ。

清水:おばあちゃんが使っているのを私もたまに見ます。ずっと手を上げているのも高齢の方には負担でしょうし、髪も短ければお釜ドライヤーでも十分なんだと思います。



― 他には脱衣場に特別なものってありましたっけ?

清水:脱衣場の真ん中に正方形のベンチがありますよね。私はそれが大好きです。ちょっとボーっとするのに使ったりします。

扇風機もあるから、入浴後にベンチに座って風にあたって涼むんです。

― 扇風機があるっていうのもうれしいですよね。

清水:そうです。目を閉じたらほぼ外にいるような気持ちになれますからね(笑) 首振りのやつだとなお良しです。

角屋:そうなんですね。昔からあるのでただ置いていただけでした(笑) 扇風機に力を入れている施設というのはあまり聞かないので、それをウリにできるかもしれませんね。良い扇風機があるかどうか調べておきます。

― 高いところに設置するタイプの扇風機もあると思いますが、清水さんだったら普通の扇風機と上にあるのとだったらどちらが良いですか?

清水:あー、上にある方がいいかもですね。顔を上げたら風に当たる感じとか、より外っぽさを感じられるかなと思います。



「清水凜のサウナ好きはガチだよね」

― ちょっと目線を変えて、角屋さんの方から清水さんに聞いてみたいことってありますか?

角屋:いっぱいありますよ。まず、色んな温浴施設の人が思ってることだと思うんですけど、やっぱり利用者の男性比率が高いんですよ。

「どうしたら女性のお客さんがもっと増えるかな?」「どうやったら女性に楽しんでもらえるかな?」っていうことを考えるんですけど、清水さんはその辺りをどう思いますか?

清水:私にとっての金春湯の好きなポイントは、銭湯サウナらしくて静かで落ち着くところなんです。それが魅力として伝わると良いですよね。

角屋:いまグラビアアイドルとかがサウナ好きを公言してますけど、割とプライベートサウナにいきがちじゃないですか。その点清水さんは普通の施設に良く行かれていますよね。それは何でなんですか?

清水:シンプルにプライベートサウナって高いじゃないですか。1回4,000円くらいで。頻繁に行くことを考えるとお財布にやさしい方がありがたいんですよね。

あと、水風呂が大好きなので、シャワーだけでは物足りなく思ってしまうっていうのもあります。水風呂に入るために温浴施設に行っていると言っても過言ではないです。

― プライベートサウナだとシャワーだけのところが多いですもんね。

角屋:でもほんと、映えにこだわらない投稿をされているのは珍しいなぁと思います。

― 確かに、清水さんのインスタのサウナ専用アカウントは映えとか全く気にしていないですよね(笑)

清水:だからフォロワーが増えないのかぁ(笑) でもあれは本当に趣味のアカウントなので、ただ好きなサウナに行った記録として残しているだけなんですよね。

― 本当にサウナが好きなんだなぁというのが伝わって来て、僕的にはむしろ好印象です。

角屋:そうそう。SNSで投稿される他のタレントさんと比べてもガチ感がすごいなぁと思います。

清水:それは確かに言われることがあって、アイドルのファンって年齢層高めの方が多くてサウナが好きな人の割合が高いんですけど、「清水凜のサウナ好きはガチだよね」と言われることがよくあります(笑)



角屋:清水さんの同世代だとサウナが好きな人ってあまりいないんじゃないですか? 同世代の子たちからはどう思われていますか?

清水:私の周りだといまだにサウナは「おじさんが行く場所」と思われがちですね。でも、プライベートサウナが流行り始めてから「女の子も行く場所」っていうイメージに変わりつつあるように思います。

最近では、メンバーやよく会うアイドルやファンの女の子から「オススメを教えて!」って言われるようになりました。

銭湯でも、かわいくて映える感じのところが好まれやすいですね。例えば荒川区にある梅の湯とかはSNSでのリアクションが良かったです。

でも私は金春湯がかわいいと思うんですけどね。特に名前が(笑) もっとかわいさで押していったら女の子の利用も増えるのかな? フォトスポットがあったりすると良いかもしれませんね。

― 休憩所に置いてあるゆっぽくんの顔ハメパネルじゃダメですかね?(笑)

清水:これっていつからあるんですか?

角屋:これはコロナになる前に、赤ちゃんと親御さんだけが入れる企画をやったときに妻が作ったものなんです。今だと子どもよりも、おじさんや若者が罰ゲーム的なノリで使っていますけど(笑)

清水:映えでいうと、脱衣場の入口の暖簾を変えるとかどうですかね? 今のフォントはちょっとホラー感があるので、かわいいフォントで作り直しても良いのかなぁと思ったりします。

角屋:確かにそうですね(笑)


《後編に続く》

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