プロフィール
サウナネーム:マクベス@VRサウナ忍者
お住まい:仮想現実
年代:30代
性別:男性
サウナ歴:1年
webサイト:
twitter.com
インタビュー
①サウナに目覚めたきっかけは何ですか?
ライターのヨッピーさんの記事で交互浴を知り、その流れでサウナにハマったAY(アフターヨッピー)のサウナーです。
元々温泉のあるスーパー銭湯が好きで、色んな施設を巡っていたのですが、その時はまだサウナや水風呂に興味がなかったので、この人たちはお湯に浸からないで一体何をやってるんだろう…と思ってました。
あんなクソ暑い部屋とクソ冷たい水風呂に好き好んで入っているのが理解不能でしたし、「ととのい椅子」は「湯あたりして気分が悪くなった人が座る椅子」という認識だったので、こんなに沢山並べる必要はあるのかと、いつも不思議に思っていました。
しばらく湯船に浸かるだけの日々を過ごしていましたが、ある日ヨッピーさんの交互浴の記事を見て、初めて水風呂の使い方を知ったんです。
さっそく試してみたら効果抜群。その日は半日くらい体がポカポカして気持ちいい状態が続いたので、とても驚きました。
途中に水風呂を挟む事で、のぼせる事なくずっと湯に浸かっていられるから、じっくりと体の芯まで温められるんですよね。
そうして交互浴をキメ続けていくうちに、寒い日に湯冷めしてカゼをひく事もなくなりましたし、悩みのタネだった末端冷え性も改善しました。
交互浴・温冷交代浴の効果を実感すると共に、今まで存在意義が分からなかった水風呂にも、ちゃんと意味があったんだなと気づかされたんです。
すると次第にサウナへの興味が沸いてきたので、今まで見向きもしなかったサウナに入るようになりました。最初のうちはなんとなく蒸されて、飽きたら出て、水風呂でサッと体表の粗熱を取るという使い方をしていました。
そんなある日、舞浜ユーラシアのケロサウナで蒸されていた時の事です。
充分暖まったからそろそろ出ようか、しかし今日は人が多いな…と思っていた矢先、突然アウフグースが始まりました。偶然その時間に居合わせていたんですね。
アウフグースは初体験だったので、面白そうだから参加しました。アロマがすごく良い香りだった事、初めて蒸気を顔面に浴びてめちゃめちゃ熱い(痛い!)と感じた事が印象に残っています。途中で限界を感じて退出し、水風呂でクールダウンしたのですが、まだ頭が火照っていたので露天の寝ころび湯で横になり、しばらくボーっと星を眺めていたんです。
しばらくするとだんだん自分の心臓と夜風の音しか聞こえなくなり、天と地が逆転して、星空に向かって落ちていくような謎の浮遊感を感じました。例えるのが難しいのですが、思考がパーッとクリアになって、頭の中が花火大会のクライマックスのようにファンタスティックな状態になったんです。非常に衝撃的な体験でした。
そうして図らずも無意識なととのいを得ることが出来た訳ですが、その時は何がなんだか分からなかったので、ついに自分頭おかしなったんかなと思いました。でもよくよく考えたら原因はサウナ→水風呂→休憩しか思い当たらないので、ひょっとしてサウナってこういう事だったのかな~と色々調べるうちに、タナカカツキ氏のサ道に辿り着きました。
サ道の内容はまさに、自分が体験した出来事の“答え合わせ”でしたね。
無自覚ととのいショック事件があってから、湯船よりサウナに入る時間の方が長くなりました。現在は情報収集しながらいろんなサウナを新規開拓したり、サウナがあっても入らなかった施設を再訪したりしながら、マイペースにサウナライフを送っています。
②サウナにはどれくらいの頻度で通っていますか?入浴の流れはどんな感じですか?
・頻度
週1~2回くらいのペースです。ほとんど土日に行きますが、仕事が早めに片付いた日は寄り道してサウナに行く事もあります。
・入浴の流れ
(1)かけ湯をして、体を洗います。
(2)初めて訪れるサウナの場合、浴室内をぐるっと回って設備の確認と導線チェックを行い、この後の流れをイメージします。
(3)最初は湯船につかります。
(4)塩ミストサウナがあったら入り、体全体を塩もみします。
(5)一度水風呂につかります。
(6)サウナに入ります。
(7)手足→頭→体の順にかけ水をして、水風呂に入ります。
(8)体を軽くふいて、椅子、リクライニングチェア、寝ころび湯、不感温度風呂のどれかで小休憩を挟みます。
(6)~(8)を3セットほど繰り返し、最後にコーヒー牛乳をキメて大勝利です。
③あなたにとって「ととのう」とはどういう感覚ですか?
・全身が心臓になってドクンドクンと脈打ち、生きている実感を得られる瞬間
・花椒たっぷりの麻婆豆腐を食べた後のような心地よい痺れを全身で感じている瞬間
・救い
・夢と現実の境界をセンターラインにした反復横跳び
・小学生の夏休みにプールに遊びに行った帰り道、ぬるい風に吹かれて冷えた身体にじわじわ熱が戻ってポカポカと気持ちいい感覚の最上位
・魂のセーブポイント
・将来タイムリープしたらここから再スタートするんだろうなぁという確かな実感
・お迎え
・ヘヴン状態
・ふるえるぞハート!燃えつきるほどヒート!刻むぞ血液のビート!
④質の高いととのいを得るために工夫していることはありますか?
サウナに入る前には念入りに体を洗い、水分を十分にとるようにしています。どの程度蒸されるかの目安をイメージするため、あらかじめ水風呂のコンディションをチェックすることも重要ですね。
サウナには冷水で一度濡らして絞ったタオルを持ち込んでいます。これを頭にかけて、髪や耳を守っています。上に行くほど熱いサウナではとても難しいのですが、なるべく頭寒足熱を心掛けています(サウナハットの導入を検討しています)。
出るタイミングの判断基準は「腕全体にびっしり汗をかいていて、体が血流で脈動しているかどうか」です。もちろん体に異常を感じたら出るようにしていますが、質の高いととのいを得るためには、ある程度の忍耐も必要だと考えています。
水風呂では後頭部を冷やしながら、ゆっくり深呼吸をします。吐く息がひんやりと感じるようになったら上がります。夏は長め、冬は短めに浸かる時間を適宜調整しています。
水風呂から上がったら体をサッと拭いて休憩をとりますが、なるべくフラットに近いリクライニングチェアがあると嬉しいです。自分の場合、横になって完全に脱力すると、ととのいやすいです。
また、気持ちの面で工夫している事もあります。自分にとってサウナは非日常の体験であってほしいので、頻繁に行きすぎないようにしています。非日常だからこそワクワクするし、仕事のモチベーションにも繋がるし、感動も大きくなります。サウナの有難みを存分に感じることができているので、自分的には週1くらいの頻度が丁度いいかなーと思っています。
さらに、雑念をできるだけなくす事も大切です。サウナでは満腹感も空腹感も雑念になりますし、時間に追われる事も避けたいです。やるべきことはあらかじめ済ませてしまって、心を凪の状態にしてからサウナに臨むのがベストですね。
⑤サウナ初心者にサウナや水風呂に慣れるためのアドバイスをいただけますか?
サウナで最初に辛くなって限界が来る部位って、頭とか顔とか耳だと思うんですよ。濡れタオルを頭にかけておくと、いつもより長く入っていられると思います。家から厚手のタオルを持って行くのもオススメです。サウナの下段や、サウナストーンから遠い場所、入り口の近くなどは熱さがマイルドなので、そこから慣れていくのが良いんじゃないでしょうか。
水風呂が辛いのは、体が十分に熱せられていないからです。しっかり蒸されて、水に浸かりたい気持ちが湧き上がってきてから水風呂に入ってみてください。バイブラなしの水風呂から慣れていくのがいいと思います。入ってしまえば自分の熱で周りの水が温められて(いわゆる温度の羽衣)すぐに心地よくなりますから。
いずれにしろ、熱しすぎ、冷やしすぎには用心して下さい。「サウナや温泉から、いかに良い形で熱エネルギーを持ち帰ることができるか」を常に頭の片隅に置いておくと、良い結果にコミットできるはずです。
また、満腹の状態でサウナに入るのは避けた方が賢明です。サウナ内ではただでさえ消化活動が鈍くなる上、水分をたくさん摂らなければならないので胃液が薄まり、胃に大きな負荷がかかります。自分はそれで胃腸炎になりました(笑)
サウナ前に食べられる消化に優しい何かを「食べるサウナ」と称して販売したら売れるんじゃないかと思っています。
⑥おすすめのサウナはどこですか?どんな特長がありますか?
■1:ユーラシア(舞浜)
自分にとってはじまりのサウナです。ここは塩ミストサウナ、高温フィンランドサウナ、そして低温のケロサウナの3種類のサウナがあります。特におすすめなのがケロサウナ。テレビがない静かで薄暗い空間で、木の香りを楽しみながらじっくり温まることができます。屋上の足湯からディズニーランドの花火が見える事はここだけのナイショにしておいて下さい。
www.my-spa.jp
■2:寿湯(上野)
ここのピンと張った水風呂がメチャクチャ好きなんです。井戸水を使っていてミネラルのよい香りがするので、いつまでも浸かっていたくなっちゃいます。サウナも高温でとても良いセッティングですが、あつ湯との交互浴もオススメ。
http://www7.plala.or.jp/iiyudana/
■3:北欧(上野)
上野駅から歩いてすぐという立地なのに、最高の外気浴が楽しめます。106℃のサウナからの水風呂で血流がオーバードライブするので、今日はガツンと発汗してスッキリしたい!と思ったらココに駆け込みます。3時間1,000円のクイックタイムがコスパ最高。
http://www.saunahokuou.com/
■4:サウナしきじ(静岡)
この前ついにデビューしました。水の毛布を纏うような水風呂が期待以上に良かったです。薬草サウナの圧がヤバくて、小籠包の気持ちを完全に理解しました。表の道路まで漂う薬草の香りも最高。「あの香りだけでととのう」というサウナー諸兄に完全に同意です。
saunashikiji.jp
■5:満天の湯(上星川)
総合的に満足度が高く、何度も訪れてしまうスーパー銭湯です。スタッフの接客レベルが高くて、気持ちよく過ごせます。内湯のイスでトローンと休憩するのがたまらなく好き。なかなか理解を得られませんが、内湯の湿度や音響にイッツアスモールワールドみを感じ、癒されています。漢方炭酸電気風呂というバフ多重付与の一角が存在感を放ちます。
mantennoyu.com
今行ってみたいサウナは、熊本の湯らっくすと名古屋のサウナラボですね。
⑦サウナ以外でおすすめの何かを教えて下さい。
私の愛してやまない旨い店を二件ほど紹介させていただきます。
■丿貫(関内・弘明寺)
魚介の旨みを最大限に引き出すハイクオリティなラーメン屋です。メニューは日替わりですが、何を食べても笑ってしまうほど旨いので、初めて訪れてから一年半経ちますが、ほとんど毎週通い続け、その度に悶絶しています。夜はラーメンを肴に日本酒が頂ける悪魔的な店です。
また、2019年春に開業する横浜駅直結の商業施設に、この丿貫が出店するそうです。横浜駅と直結…それはつまり、横浜スカイスパと丿貫が直結するという大変な事態です。スカイスパでととのった後、丿貫でラーメンを啜るという流れがサウナーの定番になればいいなと思っています。
ramendb.supleks.jp
■みはし(上野・東京・池袋ほか)
上野に本店がある老舗の甘味処です。調和のとれたあんみつは至高の甘味。コクとキレのバランスが秀逸なソフトクリームが火照った体を癒してくれるので、湯上りに冷たくて甘いものを入れたい時は最高の店です。毎年、上野公園の桜が散るまで販売している限定の桜あんみつが激推しです。上野のサウナでととのった後に、是非立ち寄ってみて下さい。
www.mihashi.co.jp