プロフィール
サウナネーム:Carat2
お住まい:港区(竹の湯が最寄りの銭湯な辺り)
年代:40代
性別:男性
サウナ歴:あれ?私ってサウナガチ勢?と気づいてから5年くらい
webサイト:
twitter.com
インタビュー
①サウナに目覚めたきっかけは何ですか?
古くは子供の頃、父親に月イチくらいで連れて行かれてた地元のサウナで、サウナこそ熱くて入れませんでしたが、「お湯→水風呂」の温冷浴の気持ち良さを知りました。
同じく地元の温泉なんかの温浴施設を巡る中高生時代を送っていた下地があって、一人暮らしを始めて最初に手にした給料を持って行ったのがカプセルイン駒込(現ロスコ)。
そこではじめてサウナの気持ち良さ(のほんの一部)を知りました。
その後しばらくはせいぜい月イチ程度で(当時風に言うなら)健康ランドに行ってサウナや大きな風呂に入ってリフレッシュ…をしてた程度でした。
5年くらい前のある夜、いつものように(この頃には健康ランドではなく)スーパー銭湯に行って「サウナ→水風呂」を繰り返してスッキリした気になっていたら、居合わせたオッサンが「サウナ→水風呂」の後に、すぐサウナ室には戻らず露天風呂の脇にあるベンチで瞑想してたんです。
「ん?何あれ??」と気になりマネをしてみたら、「今まで何してたんだろう?」ってくらい段違いに気持ち良くて、そこから週イチくらいにペースが上がりました。
おそらくコレがサウナの楽しみへの目覚めだったし、その時のオッサンが私にとっての『蒸しZ』かもしれません。
とはいえ、やはり幼少期や青春時代を経験した温浴がベースにあったから、今に至ってるってのは少なからずある気はします。
②サウナにはどれくらいの頻度で通っていますか?入浴の流れはどんな感じですか?
頻度
少ない週で週5くらいですね。
サウナに限らず『温浴』という意味では、銭湯が大好きで、サウナの有無を問わずで週7以上(笑
もう2年近くウチの風呂を使ってないです。
入浴の流れ
まずは体を洗います。タオル等でゴシゴシ…ではなくボディソープを手に取って『手で洗う』感じで洗ったら、洗髪。
全身キレイサッパリ出来たら浴槽へ。元々サウナも大好きだけど同じくらいお風呂も大好きなので、とにかく風呂(笑
で、じっくりウォームアップします。
充分温まったら、一度しっかり水分補給してサウナ室へ。
少し古い『一般的な入浴マナー』でいうと、最初は掛け湯をしてから浴槽へ…でしたが、最近は京都の梅湯さん発信の『浴槽に入る前にボディソープ等を使って洗体を』という風になってきています。
もちろんそういったマナー的な面でも最初に洗体は必要だと思いますが、それ以上にカラダを洗ってからと掛け湯のみとでは発汗が全然違うから、より気持ち良くサウナを満喫するためにも最初の洗体は必要だと思います。
あとは充分な水分補給。汗をかいた分を補う…ではなく、これから出す分の水分を先に摂っておく。これも気持ち良くサウナを楽しむために必要な事。
あとはサウナ室に入る前はしっかり体を拭いて入る。汗の出始めが全然変わります。
サウナ室に入ったら、ただひたすら自分と向き合う(笑
で8~12分くらい(サウナ室の温度湿度や自分の体調による)で出たら、そこであつい浴槽の湯で掛け湯して汗を流して水風呂へ。
この汗を流すのを水でするか湯でするか?は別れるところだと思いますが、私の中では水風呂はメインディッシュなので、それを今から食べるって時にツマミ食いはしたくない。だから汗を流すまではあついまま。水風呂の気持ち良さは水浴槽に入る瞬間までのお楽しみです。
水風呂には1~2分程度で、出たらすぐにカラダを拭く。濡れたままだと必要以上に体温が下がって気持ち良さが半減しちゃいます。で、5年前のオッサンに倣って瞑想タイム(休憩)。なるべく何も考えず、ただ静かに呼吸を整える。
これを3~5セット繰り返して、ラストセット前に改めて洗体。今度はナイロンタオルなんかを使ってガシガシ洗います。するとラスト1セットがめちゃくちゃ気持ち良くなるんです。
で、水風呂から出たら頭から水シャワーを浴びて全身をしっかり拭き上げて長めに休憩(10分くらい)。
この時は意識して深めに呼吸をしつつ軽く体の伸ばします(ノビをするイメージ)。
基本的にはこれでフィニッシュ。
あとはサウナ施設ならではのメシや銭湯ならその近くでローカルメシを堪能して帰ります。最近はコレを美味しく楽しむためのサウナになりつつあります(笑
③あなたにとって「ととのう」とはどういう感覚ですか?
なかなかコトバでは伝えにくいけど、座った(横たわった)ままで感じる、心地良い立ち眩み…とでも言ったらいいのかな?
「サウナ→水風呂」の後の休憩でゆっくり深く呼吸した時にフワフワッと平衡感覚を失いそうになる瞬間と、それが収まっていく時。
完全に頭の中が空になっていく感じ。
コレがいわゆる『ととのう』ってやつなんだと思ってます。
だから最後の休憩無しに『ととのう』はあり得ない(笑
時々(ビギナーっぽい人たちが)、休憩無しでサウナ室と水風呂を往復しながら、水風呂につかりながら「ととのった~」って言ってる人を見かけると、それは単にスッキリしただけで『ととのって』はいないんだよな…5年前までの自分みたいでもったいないなぁ。。。とか思ったりもします。
いわゆる『スッキリする』と『ととのう』は全く別物かと。
④質の高いととのいを得るために工夫していることはありますか?
先述の入浴の流れでの回答と重なりますが、、、
・下地の準備(洗体とお風呂でのウォームアップ)
・充分な水分補給
・(水風呂を含め)冷やし過ぎない
・休憩時の呼吸
こんなところですね。
あとは、仕事の事とかは一切考えません。
とにかく脳内は楽しい事だけにしとくってのも重要かもしれません。
要はサウナを気持ち良く楽しめば楽しむほど、ととのいは深く質の高いものになっていくんじゃないでしょうか。
⑤サウナ初心者にサウナや水風呂に慣れるためのアドバイスをいただけますか?
無理をしない。これに尽きます。
「あとから入ってきたあの人より早く出ない!」とか無駄な意地を張らず、熱くなったら出たほうが良いです。
だからペースを合わせる事を強いる友達とは同行しない方が良いと思います。とにかく最初は自分のペースで。
慣れてきたら『熱い!もう無理』ってなってからあと30秒、あと1分…と自然と我慢するようになってくるはずですから。
水風呂も冷たくて気持ちいいと感じないなら入らなければ良いです。
とはいえクールダウンは絶対必要なので、少し冷たい程度のぬるめのシャワーを浴びる…とかで充分。
慣れてくればそのシャワーの温度を自然と低くしたくなってきますし、そうなれば水風呂も…となります。
そしたら、「最初は膝下と手首だけ→腰まで→胸まで→肩まで…」と徐々に慣れればいいと思います。
サウナも水風呂も無理したっていい事は一つも無いので、とにかく自分のペースで。
⑥おすすめのサウナはどこですか?どんな特長がありますか?
サウナ施設なら『ザ・ベッドアンドスパ所沢』、サウナ完備の銭湯なら『金春湯』ですね。
前者は、まずスチームサウナがすこぶる気持ちいい。ヴィヒタの香りとセルフロウリュでノンビリ過ごせます。
そしてメインのサウナはケロサウナ。
これが『こんなに贅沢にケロ材使っちゃうの?』ってくらいのケロサウナで、めちゃくちゃ心地いい匂いするし温度・湿度のセッティングが絶妙です。
水風呂は12~13℃とキッチリ冷たいし、露天スペースでノンビリ休憩も出来ます。
更に露天には35℃くらいの冷まし湯があって、浴槽にリクライニングチェアが沈めてあります。
「ケロ→水風呂→冷まし湯」でととのわなかったら一生ととのわないんじゃないかな?ってくらい最高のととのいを味わえます。
個人的に『首都圏で天国に一番近いサウナ』と呼んでます。
後者は東京サウナー共通の『最高の一軒』じゃないでしょうか?だから説明不要な気もしますが。。。
TVもBGMもない木の香りが心地いいボナサームサウナはストイックに自分と、そしてサウナと向き合える素晴らしいサウナだと思います。
水風呂はさほど低い温度ではないものの、水がキレイで気持ちいい。
そして水風呂の目の前に垂直に立つととのいベンチ。
「サウナ→水風呂→休憩」がとてもコンパクトにまとまっていて集中して楽しめるのも魅力の一つ。
湯上りには珍しいクラフトビールが日替りで並んでいる畳の休憩エリアでノンビリも出来ます。
そして何より経営一家に由来すると思わせる、全体的に漂う優しい雰囲気。
銭湯とサウナが大好きで色んな所に行ってるから印象的で素晴らしいサウナは沢山あるけど『好きな銭湯サウナは?』って聞かれたら一瞬の迷いもなく即答で金春湯です。
あと、先の『ビギナーへのサウナ水風呂に慣れるアドバイス』に通じるオススメが、蒲田の銭湯「はすぬま温泉」です。
サウナは暑過ぎず湿度も程よいし、水風呂が加熱冷却を一切していない天然温泉の掛け流しなので肌触りが穏やかで気持ちいい。
以前は『水風呂は冷たくてナンボ。ぬるい水風呂なんて意味わからん!』くらいに思ってたけど、ここの水風呂に入って『水風呂の気持ち良さは温度じゃない』と知りました。
⑦サウナ以外でおすすめの何かを教えて下さい。
ほぼサウナと同じですが。。。銭湯です。
サウナ設備の有無を問わず、あらゆる銭湯を楽しんでいます。
昔ながらトラディショナルスタイルを貫く一軒も素晴らしいし、イマドキのデザイナーズ銭湯も素敵。
近所だけじゃなく、少し離れた街に銭湯に入るために出掛けて、お風呂を楽しんだらその街のゴハンを堪能する。
何となく入った銭湯が好みにピッタリハマって、帰りに立ち寄ったお店のゴハンが最高に美味い…とか幸せ以外の何者でもないですよね。