- はじめに
- "サウナそのもの" 井上勝正(旧・サウナ皇帝)
- 渡辺純一
- 大森熱狼(おおもりあつろう)
- アウフグース加藤(箸休めサトシ)
- レジェンドゆう
- アウフグースマイスター福永
- 足立琢哉
- エレガント渡会
- マグ万平
- 宇田蒸気
- 五塔熱子(ごとうねつこ)
- おわりに
- 関連記事
はじめに
今では沢山の施設で定期開催されているロウリュ(アウフグース)サービス。
※「ロウリュって何?」という方はこちらの記事を読んでね!
zakkurisauna.hateblo.jp
施設のスタッフがマニュアルに沿ってロウリュを行うのが大半なのですが、中にはロウリュのプロフェッショナルがそれぞれ独自の作法でロウリュを行っている施設もあります。
そのプロフェッショナルが「熱波師」です。
「熱波師」と名のつくところからもわかる通り、彼らは上質な熱波をタオル一枚で送ることが出来る人たちなのです。
それだけでなく、巧みな話術で参加者の心をつかんだり、美しいタオルさばきで視覚的に魅了することも出来るのです。
全国各地に熱波師はいますが、今回は僕が見聞きしたことがある熱波師を紹介します。
"サウナそのもの" 井上勝正(旧・サウナ皇帝)
メディアへの露出などを鑑みて、一番有名な熱波師はこの井上さんかと思われます。
井上さんは横浜あたりにあるおふろの国に所属しており、元プロレスラー(大日本プロレス)だけあって話術には長けているのですが、個性がめちゃくちゃ強いです。
独特な間で個性的な言い回しをすることや、幅広い知識(割とサブカル寄り)をお持ちなこと、またお客さんイジリが上手なことから、話が楽しくてロウリュの前置きでもう心をガッチリつかまれてしまいます。
謎の「ネーネーネー!」「パーパーパー!」という「サウナの賛美歌」と呼ばれるコール&レスポンスも場が出来上がるまで何回も繰り返されます。
超長いんですよ、前置きが。
普通はロウリュを受けることで身体がアツアツになりますが、井上さんの場合は前準備で身体が温まってしまいます。
演説後にロウリュが始まるのですが、井上さんはなんといってもあおぐ回数が半端ないんです。
その数なんと108回!(308回、365回のときも)
汗とともに煩悩を出し切るからそれだけの数をあおぐのだとか。
参加者全員で数を数えながら行われるその様子は、傍から見たら何かの宗教儀式と思われるかもしれませんね(笑)
でもその一体感が堪らないので、ハマってしまったらどっぷりです。
渡辺純一
日本サウナ熱波協会・技術部長の渡辺さん。関東のロウリュシーンの技術面における礎を築いた超重要人物です。
プロ熱波師として活動している方の多くが渡辺さんの下で修業を受けています。
そんな渡辺さんのロウリュは1回だけ3名体制のパフォーマンスとして受けたことがあるのですが、やはり技術の高さがずば抜けています。
風の強弱の使い分けと正確なコントロール。受けていてなごやかな気持ちになれるロウリュは渡辺さんならではです。
大森熱狼(おおもりあつろう)
熱波甲子園2017・2018においてソロの部で2連覇中のチャンピオン。
チャンピオンだけあって技術はピカイチ。上述の渡辺さんの下でみっちりと修行を受けたのだそう。
4種類の強さの風を扱うロウリュと、「ワッショイ!ワッショイ!」とコール&レスポンスで盛り上がるワッショイロウリュとの2パターンのパフォーマンスを持っています。
そして場所によってはロウリュ終了後に肩もみサービスをしてくれるのですが、これが素晴らしい!
大森さんはもともとボディケアの仕事をされていたんです。なのでこちらもプロ品質。
実はシャイ。
今日は大森熱狼さんの『オーロラロウリュ』が受けられます🔥🔥
— オアシスサウナアスティル (@_ASTIL) 2019年1月30日
幻想的な熱波を受けて全身開放され、心の底から癒やされて下さいませ!
神秘のロウリュサービスは13・15・17時の3回 です。ぜひご参加下さい!#至福 #大森熱狼 #水風呂最高 #ロウリュ #熱波 #サウナ pic.twitter.com/5AufH2ySe3
アウフグース加藤(箸休めサトシ)
2019年『熱波甲子園 秋』の覇者である加藤さんは、万平さん同様、芸人 兼 熱波師の肩書きを持っていますが、コンスタントにお笑いライブに出演している点では、万平さんよりも二足の草鞋感が強いですね。
主にスカイスパで扇いでいる彼のスタイルは、ドイツのショーアウフグースを意識した非常にエンターテインメント性の高いものです。
音楽を取り入れたり、ブラックライトを使ったり、キューゲル(雪の玉)を使ったり、コスプレをしたり、とかなり工夫を凝らしています。
もちろん基礎となる扇ぎの技術もしっかりしているので、決して飛び道具的存在ではありません。
個人的にはこれからの熱波師界隈を牽引していく存在になるだろうと思っています。
レジェンドゆう
サウナ友達から聞いたのですが、数少ない女性熱波師の中でも技術的に頭一つ抜け出しているのがこのレジェンドゆうさんなのだそうです。
なんでも、タオルをクルクル回したりするパフォーマンスがすごいらしいのです。
また、数種類の熱波を繰り出すテクニシャンだとのこと。
熱波師にはその技を競う大会として熱波甲子園というものがあるのですが、ゆうさんはなんと2年連続でソロ部門で準優勝、2018年のパフォーマンス部門では優勝しているのです!
ソロ部門の優勝は男性ですから、女性熱波師としてはナンバーワンということになりますね。
ネットラジオでゆうさんのお話を聴いたことがありますが、プロ意識をしっかりともっておられる方で、向上心が高く、献身的で優しく、それでいてちょっとサディスティックな一面もある素敵な方だなと思いました。
渡会さんもそうですけど熱波師ってSっ気が入っているものなんですかね(笑)
なお、活動は関東圏を中心にされているようです。
ネットラジオのリンクも貼っておくので良かったら聴いてみて下さい。
【2019年3月 追記】
ゆうさんのロウリュを受けましたがすごいテクニックでした。数種類どころか、20種類くらい技を持っているそうです。
また、個人で60種類くらいのアロマを所有しているようで、それをミックスしたりもするのでバリエーションは無限大。毎回どんなアロマが使われるのかも楽しみのひとつです。
あとサウナストーンにめっちゃアロマ水をかけるのでサウナ室内は結構な熱さになります。
アウフグースマイスター福永
「サウナの新聖地」と言われる湯らっくす所属。第一回ヤング熱波杯チャンピオン。
アウフグーススタイル(タオルをピザみたいに華麗に舞わせる)の熱波師の中ではいま現在最も高い技術をもった熱波師と言っても過言ではないです。
キャプテン翼の大空翼くんが「ボールは友達」であれば、福永さんは「タオルは友達」。
とてもリラックスした動きで吸い付くようにタオルがクルクルと舞うさまはうっとりと見惚れてしまいます。
福永さんが中心になって、今後アウフグースの波が来ると僕は予想しています。要チェックです!
足立琢哉
長崎県・佐世保にある施設サウナサンの支配人。
お客さん1人1人に扇ぐときのスイング音はもはやソニックブーム。所作が音を置き去りにし、その後ものすごい破裂音がします。
ご本人いわく音を鳴らすことを意識したのではなく、扇ぎの質を高めていったら副産物として音が鳴るようになったのだとか。
破裂音に驚きつつ、それでいて抜けの良い風に魅了されること間違いなしです。
エレガント渡会
こちらは北海道のニコーリフレ所属の雄。
「怒り新党」の「新3大・こだわりがハンパないロウリュ」でも紹介されたことのある「エレガントすぎるロウリュ」が渡会さんの特長です。
挨拶をするさま、タオルを畳むさま、熱波をあおぐさま、その一挙手一投足がとにかくエレガントです。
まるで一流のホテルマンを見ているよう。
送られる風もエレガントで、あまりのマイルドな心地よさから一部ではエロガントとも呼ばれているそうです。
私は日本サウナ祭りで渡会さんとお話したことがあるのですが、とにかくお人柄が素晴らしいです。
とてもにこやかでフレンドリーで、あっという間に心を持っていかれてしまいました。
でも私は、ロウリュのときには「これでもか!」という位にアロマ水をストーンにかけて室内の体感温度を激アツにしたうえで熱波を送っていたときの渡会さんの悪魔の笑顔も忘れられません(笑)
マグ万平
芸人 兼 熱波師という異色の肩書きを持つ東京のマルシンスパ所属の万平さん。
万平さんの評判は日本サウナ祭りで万平さんのロウリュに参加された方に伺ったのですが(私はタイミングが合わず参加できなかった)、特長は「エロい風」。
たぶん渡会さんと似た系統で、パワー系ではなくマイルド系なのだと思います。
SAUNATIMEのインタビューで万平さん自身が語っておられますが、マルシンスパのサウナ室の構造(小さい部屋に対して大きなストーブがある)を考えた振り方をしているのでやさしくゆっくりとした風を送るようにしているのだそうです。
日本サウナ祭りでは脱水症状になるくらい一日中頑張ってタオルを振り続けていたサービス精神あふれる素敵な方です。
宇田蒸気
サウナが好きすぎてただのサウナ客から熱波師になってしまった最強のアマ熱波師。ついに2019年からプロに転向されました。
アマチュア出身とはいえ技術はプロフェッショナル。アウフグーススタイルで魅せてくれます。扇ぎにも安定感があります。
宇田さんといえばもうとにかくやさしい。良い人オーラが半端ないです。
実際すごくやさしくて、サウナ室でロウリュした後もクールダウンしているお客さんに送風したり、とにかく出来る限りの心配りをしてくれます。
でも大森さんよりシャイ。
五塔熱子(ごとうねつこ)
第2回 熱波甲子園西日本大会のチャンピオン。
熱子さんの魅力は巻き込みと献身。
明るいパフォーマンスとトークでサウナ室を一体化させて、献身的にタオルを扇いでくれます。
「みんなに満足してもらいたい」という思いで扇いでいるのがとても伝わってきて、受けていてとても心地よいです。
おわりに
他にもシダトモヒロさん、宮川はなこさん、ロウリュキング坂口さんなどまだまだ沢山の熱波師の方がいらっしゃいます。
皆さんそれぞれにオンリーワンな魅力を持っていることでしょう。
さまざまな熱波師の熱波の違いを感じるためにサウナ旅をするのもひとつの楽しみ方ではないでしょうか。